終戦のローレライ あと少し・・・

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  • 更新:2014年6月10日
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国であれ、家族であれ、愛する人であれ
男は自分以外の存在に生の意義を仮託しようとする。

古今を問わず、たしかにそうかも知れない。
刹那的な快楽を伴う種付けに協力はできても、自分で新たな生命を作り出すことはかなわないから。
(もちろんそういった協力は、まったくもって惜しまないけど)
だから、ただ生きるだけじゃだめで、何かのためにとか、何かを守るためにとか、そうしないと存在する意義を見つけられなくなる。
意義を見失ったが最後、この世の終わりがきたと思うのも男。

今、ここに存在する女性全て、過去にさかのぼれば必ず母である女性にたどりつき、その女性もまた同じく母のお腹にたどり着く。
変な言い方だけど、子宮から子宮へと途絶えることなく連綿と繋がっている。
悲しいかな、キンタマは繋がってない。
氏を男の姓で受け継いでいく家系なんてのは、なんとか名前くらいは後生に残そうとする、男の悪あがきのようだなぁ。

さて、この小説もあと200ページ余りだ。
んー 泣かせてくれるなー。
馬鹿みたいに実直で純粋な男達の物語なんっスよ。
もう面白くって、ガァーって読みたい気持ちと、じっくり堪能して読みたい気持ちが鬩ぎ合ってる。

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