夜の果てまで

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  • 更新:2014年6月10日
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夜の果てまで 著:盛田隆二

この作家の本はこれで2冊目。
最初に読んだ「ストリートチルドレン」が面白かったのでまた読んでみた。
キャッチコピーの「誰もがここに描かれた恋愛に身に覚えがある」に惹かれたんだけどね。
これは、いわゆる恋愛小説・・ かな?

大学卒業まであと1年、就職活動、バイト、そして失恋。
多少の浮き沈みはあるにせよ、普通に、本当に普通に日々を送る俊介。
バイト先のコンビニで、深夜M&M'sチョコレートを1つだけ万引きする美しい女性Mさん。
ある日偶然入ったラーメン屋にMさんの姿が・・・

たしかに経験がある(笑)
せつなくて、せっかちで、こんなに愛しているのに口から出る言葉は傷つけるようなことばかり。
不安定で、自分勝手で、大喧嘩もするけど、寝る時間も惜しむように互いの体を重ね合う。
この小説を読むと、そういったことを思い出し、懐かしくなったり、恥ずかしくなったり
そして、最後に胸がチクチクと痛んでくる。

「大切なものを見つけたら、どんなことがあっても絶対に手放しちゃダメ」
「人生の中で、そんなことって1度位しかないんだから」

たしか、そんなような台詞があったと思う。
そうだね。たしかにそうだね。

って思った1冊でした。
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