道順は彼女に訊く

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  • 更新:2014年6月10日
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道順は彼女に訊く 著:片岡 義男

片岡さんの本は、かれこれもう20年以上も前によく読んでいた。
「波乗りの島」を読み返したくなり、先週図書館に行って探したんだけど見つからなかった。
なので、かわりにこの本を借りて読んでみたのだ。
(この本は1997年の刊行だから読んでない)

ん~…
やっぱ、その年代にあった本ってのがあって、今読んでみるとちょっとあわないかも。
当時つきあっていた彼女が、「片岡さんの本って大人の童話ね」って言っていたのを思い出した。
その頃はまだ今以上に子供で、好きな作家をそんな風に言われ、ちょっとムッっとしたのを覚えているんだけど、いまなら少し分かる気がする。
でも、「人生は野菜スープ」も「マーマレードの朝」も大好きだったんだよなぁ。
って、Amazon で調べたら、もうどちらも「古書」になってやがる(笑)


頭も良く容姿端麗な25才のOLがある日突然居なくなる。
それから5年を経過した後、ノンフィクション・ライターの日比谷が彼女の失踪を探っていく。
何故彼女は忽然と姿を消したのか…
その軌跡を、取材を通して推理していく。

もう、出てくる女性は片っ端から美人でスタイルが良くて頭がいい。
しかも、誘われたって主人公たるや、決して理性を失って押し倒したりしちゃいけないのだ。
たとえ相手が望んでもいてもだ。

たしかに、大人の童話かも…

って思った1冊でした。
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