優しくって少しばか

優しくって少しばか 著:原田 宗典

えー 本棚発掘の第二弾。

男なんてだいたいバカな生き物だけど特に好きな女の子のまえだとあれやこれや画策するわけじゃなくてもちょっとだけバカな振りなんかしちゃうわけ
たとえば
”かれーしゅうの意味知ってる?”とか聞かれて”え?カレー臭だろカレー食いたいの?”とか無条件にこたえちゃうけど本当は加齢臭だって知ってるのさ本だって沢山読んでるから貴女よりたくさんのボキャプラリあるし何アホなこといってんだこの女はと思っても決してそんなことは口に出さないそして
”もーバカなんだからぁ”なんて母性丸出しの声で言われちゃったらそりゃそれこそ目的達成みたいなもんでしょちょっとバカくらいが色々と都合がいいし昔からバカな子ほど可愛いっていうでしょまーシタタカといえばシタタカかもしれないけど男のシタタカさなんて女のそれに比べればジュラ紀の恐竜とクロマニヨン人くらい差があるよあれっ恐竜ってジュラ紀にいたんだっけ
えっ
そんなことよりどっちが賢いのかってそりゃどっちかなぁまぁどうでもいいやそんなことが言いたかったわけじゃなくてバカの振りした方がいろいろ都合がいいって話さだって
これからあんなことやこんなことになる展開に持って行きたいって時に博識ぶって機嫌でもそこねちゃったらそれこそ使わなくてもいい頭も気も遣わなきゃならないしそうなるとそれでなくても下半身に集中している血液をムリに上半身へもどさなきゃならなくなるから大変でしょ加齢臭を知っているから博識かどうかはさておいてさ
ちょっとバカな振りってある意味で彼女にたいする優しさだとおもうし円滑な恋愛関係を維持していくうえでの知恵でもあるんじゃないかとあれっ俺って以外といいこと行ってるんでねーのでもあんまり度が過ぎると”知ってるくせに”とか言われて元も子もないというか知ってて聞くなよと思うけどそれが更に上をいく女のシタタカさか…


と、ちょっと真似た文体で書いてみたけど読み辛いかな。
でも、慣れてくると、以外と句点の無い文章ってダラダラ脳みそに流れてきて面白い。
最初の「優しくって少しバカ」は結構好きだな。
あとは普通というか、基本的に短編はあんまり好きじゃないから。

他の作品も読んでみようかなぁ

って思った1冊でした。
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