果てしない大空への夢

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  • 更新:2014年6月10日
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えっと、話の伏線として、以前の駄文を再掲載です
その2

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多分、僕が3才の頃、初めてウルトラマンをTVで見た
たまたま外で遊んでいて、何の気無しに隣の家を覗いたら
なんだか、へんてこな人間みたいな奴が、怪獣(もちろん怪獣なんて言葉も知らなかったけど)と喧嘩してるじゃない

「おー ありゃ何だ!」

ってんで、速攻家に帰ったらもう画面に釘付け

「すっげー うるとらまん って言うんだ」
「ジャ! とかいって そら飛ぶし」
「へー 人間って空飛べるんだ」

3才とはいえ、かなりの馬鹿
どーみても人間じゃないだろ、でかいし>3才の自分

これを機に、僕の果てしない空への夢が始まる
まずは、近くにある段々になっている田んぼの土手から

「ジャ!」

とか言って飛んでみる
飛べない・・
飽きることなく「ジャ!」を繰り返すけど、いっこうに飛んでいける気配がない
そこで、はたと気がつく
まだ自分はちっちゃいから、きっともっと高いところからじゃないと飛べないんだ
昔から、物事を考えるときに、推論して、実践してみるという良い心がけを持っていたからね(もっとも、方向性は昔から間違っているけど)

そこで、高いと言えばジャングルジム
そこの最上段から、なんの迷いもなく

「ジャ!」

ぐしゃっ!(鼻から落ちて、鼻梁の凹む音)

やっぱり飛べない
普通はこの辺で気がつくか、諦めると思うけど
そこは、筋金入りの馬鹿(じゃなかった)あきらめの悪さは今も昔も変わらない
これは、きっと勢いが足りないんだ 絶対にそうだ

勢いといえば、ブランコ
立ちこぎで、もうこれ以上振幅できないってくらいにスピードつけて
またも、なんの迷いもなく

「ジャ!」

べちゃ!(飛ぶタイミングが悪くて蛙状態で地面に落ちる音)
一拍置いて
ゴン!(後頭部にブランコが激突する音)

自分でもよく思うけど
こうしてここまで生きてこれたのは、何かの奇跡かもしれない