100回泣くこと

100回泣くこと 著:中村 航

去年は本を読まなかった訳じゃないんだけど、図書館にもなかなか行けないし、サンザイダーブルーとしての活躍が忙しくてなかなか本が買えなかったのだ。
なので、家にある昔の本を片っ端から読み返していた。
10年以上も経過するればほとんど未読の本っていっても良いくらい忘れてるし、忘れる事ってステキって再認識した。
昔から忘れ物に関してはちょっとしたもんだったし。

しばらく本屋に行ってなかったから色々新しい本があって楽しい。
手始めに、チームバチスタシリーズを全6冊読んでみた。
3作目はちょっとあれだったけどなかなか面白い。
1冊500円くらいがパワーダウンしているサンザイダーブルーとしては丁度良い値頃感なのだ。

で、この「100回泣くこと」も1コイン。
ゆるいテンポでほのぼの始まるハードで悲しい物語。
パタン的には「世界の中心で…」的な展開だけど、もっと個人的で小さな世界で終結していく。
実際にこういったことがあれば、映画のようなことはほとんど無く、人間の悲しい心って外へ向かってでなく内に向かって凝縮していくのだなぁー

と思った1冊でした。