2006年12月26日
アフターダーク
アフターダーク 著:村上 春樹
久しぶりに本を買った。
図書館の予約が全然回ってこないのだ。
村上さんの本は大半読んでいたと思っていて、まぁ既読だったらもう一度読むかくらいの気持ちで買った。
最近昔に読んだ本とか読み直してみても、なんだか昔に読んだ気がしなかったりするのだ。
1冊で2度美味しいみたいな(笑)
嬉しいやら悲しいやら…
で、たぶんこのアフターダークは読んでなかった(…とおもう)。
村上さんの本を読むきっかけは、もう20年以上も前に「ノルウェイの森」を彼女から誕生日にもらったから。
誕生日にこの本ってのも、かなりシュールな気がするけど、それはそれで僕の趣向を言い当ててるか(笑)
アフターダークは、深夜を回り日付が変わる時刻から明け方まで、2人の女性を巡る不思議な話。
ちょっといつもの村上さんとは違った感じがする。
面白いかどうかちょっと微妙だなぁ…。
って思った1冊でした。
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2006年12月05日
野生の風
野生の風 著:村山 由佳
図書館に予約してるんだけど、なかなか読みたい本の順番が回ってこなくて、なんとなく借りてきた本。
この作家の本はあまりはずれないしね。
以外と恋愛小説好きなんで、そんなキャプションに惹かれたってのもあるけどさ。
アフリカのサバンナを舞台にして、互いに惹かれ合い、深くつながっていく。
下っ腹がムズムズしてくるようなセックス描写に鼻を広げつつ…
プロローグの悲しい雰囲気はなんなんだろうと思いつつ…
あっという間に読んでしまった。
話の骨子はどこにでもあるような陳腐なものなんだけど、なんか上手いなぁ、ストーリーの組み立て方というか、会話の進め方が。
運命の出会いって信じないでもない。
何も残せない(残さない)というのも知っているつもり。
でも、やっぱりこのエンディングは切ないなぁ…。
基本的に波乗り出来ない場所は興味がないんだけど、この本を読むとサバンナは見てみたくなる。
アフリカちょっと行ってみたいぞ!
って思った1冊でした。
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2006年11月09日
チルドレン
チルドレン 著:伊坂 幸太郎
図書館にかなり予約してるんだけど、なかなか順番が回ってこない。
ってことで、この本は先々週に予約でなく、書架から探してきた。
ハードカバーだから、本の説明とか解説とか無くて、どんな物語かサッパリ分からずに借りた。
こうゆうのって、以外と当たったりするのだ。
伊坂さんの本はこれで8冊目だけど、いままで読んだ中では一番好きかもしれない。
いくつかの物語が登場人物を同じくして短編のように入っている。
物語の時系列は前後しているけど、ラッシュライフと違って登場人物も少なく、いろんなピースが良い感じで当てはまっていくストーリーは、読んでいて楽しくなる。
生まれつき目が見えないってのは、その人のイメージの世界はどうなっているんだろう?
目で見て認識している空間とは全く違ったイメージの世界を持っているわけだ。
僕は、例えば目を閉じてカレーライスをイメージしても、ほとんど目で見たのと同じものを頭に描いてしまう。
見たことがない食べ物だって、ある程度情報があれば、適当に視覚化したイメージに置き換えることはできると思う。
そういった視覚化しないイメージのプロセスとかってどうなっているんだろう?
んー 眠れなくなる…。
って思った1冊でした。
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2006年11月01日
道順は彼女に訊く
道順は彼女に訊く 著:片岡 義男
片岡さんの本は、かれこれもう20年以上も前によく読んでいた。
「波乗りの島」を読み返したくなり、先週図書館に行って探したんだけど見つからなかった。
なので、かわりにこの本を借りて読んでみたのだ。
(この本は1997年の刊行だから読んでない)
ん~…
やっぱ、その年代にあった本ってのがあって、今読んでみるとちょっとあわないかも。
当時つきあっていた彼女が、「片岡さんの本って大人の童話ね」って言っていたのを思い出した。
その頃はまだ今以上に子供で、好きな作家をそんな風に言われ、ちょっとムッっとしたのを覚えているんだけど、いまなら少し分かる気がする。
でも、「人生は野菜スープ」も「マーマレードの朝」も大好きだったんだよなぁ。
って、Amazon で調べたら、もうどちらも「古書」になってやがる(笑)
頭も良く容姿端麗な25才のOLがある日突然居なくなる。
それから5年を経過した後、ノンフィクション・ライターの日比谷が彼女の失踪を探っていく。
何故彼女は忽然と姿を消したのか…
その軌跡を、取材を通して推理していく。
もう、出てくる女性は片っ端から美人でスタイルが良くて頭がいい。
しかも、誘われたって主人公たるや、決して理性を失って押し倒したりしちゃいけないのだ。
たとえ相手が望んでもいてもだ。
たしかに、大人の童話かも…
って思った1冊でした。
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2006年10月27日
手紙
手紙 著:東野 圭吾
GYAOのCMで見て、こりゃ映画より先に読まねばと思った、久々の東野さんの本。
もうCMの段階で涙腺ゆるみそうだったのだ。
両親の居ない貧しい兄弟。
弟を大学に行かせるために、一時の気の迷いで押し入った強盗先の家で老婆を刺し殺してしまう。
絶たれたのは兄の人生だけではなく、弟の未来も容赦なく巻き込んでいく。
弟の視線で、悲しい物語は語られていく。
何故人を殺してはいけないのか、何故自殺はいけないのかと、色々な論議があるだろうけど、この小説は1つの答えを明解に説いていると思う。
想像力の欠落が安易に人を傷つけたり、自分自身を傷つけたりするんだ。
それは大義名分(たとえば戦争とか)があっても、やはり同じように想像力を働かせなければならない事じゃないか…
って思った1冊でした。(ちょっと大げさ)
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2006年10月22日
コールドゲーム
コールドゲーム 著:荻原 浩
荻原さんのミステリーは「噂」に続いて2冊目。
なんだけど、じつは買ったときに勘違いしていて、これはいつものハートウォーミング系かと思ってた(笑)
中学の時にいじめられていた廣吉(ひろよし)が、次々と当時の同級生に復讐をしていく。
最後にまっている結末は…
あのとき、ほんの少しだけ勇気をもって、1言の「やめろよ!」が言えたなら。
言うは易く行うは難しだ。
とくに、自分の居場所を選択することができなくて、そこが世界の全てとなっているんだから。
これは、誰も救われない悲しい物語だと思う。
って思った1冊でした。
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2006年10月15日
すべての雲は銀の…
すべての雲は銀の…〈上〉〈下〉 著:村山 由佳
先週から波乗りばっかりしてて、あまり本読む時間が無かったので、今日は身体も疲れてるしで本読んだり寝たりとダラダラした休日。
恋人を実の兄貴に寝取られ、傷心のため信州の片田舎にあるペンション「かむなび」でアルバイトをしながら自分を見つめ直していく。
題材としては、超ありきたり過ぎるんだけどね。
ミステリーなんかと違って、ジェットコースター的な物語の起伏はないんだけど、それでも村山さんの本は、ページをめくるのがもどかしくなるくらいストーリーに引き込まれていく。
登場する人達は、ぶっきらぼうなのか、繊細なのか、その両方なのか…
なんか一言一言が、どっかに響いてくるんだよね。
僕はどちらかというと想像力がありすぎる方で、それ故に人にも気をつかってしまうし、そうすると疲れるから基本的には一人の方が好き。(群れるの苦手)
想像力が乏しく(本人に悪気は無いと思うけど)、ズケズケとした物言いをする人と一緒に居ると、うらやましくもあり、うんざりもする。
なんてことを再認識してしまった本かな。
前も書いたかもしれないけど、もう少し(というか、もうだいぶ)若いときに、この作家の作品を読みたかったなぁ…。
って思った1冊でした。
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2006年10月13日
ニッポンの狩猟期
ニッポンの狩猟期 著:盛田 隆二
ストリート・チルドレンの続編になるのかなぁ…
前作の方はだいぶ前に読んだから、ストーリーが断片的なんだけど…
これはかなりハードな内容。
近未来の新宿を舞台にしたストリートチルドレンの物語。
子供が死んでしまう物語は、フィクションでもあまり好きじゃない。
その時点で読む気が失せてしまったりするんだけど、この本はそれを許さない生への執着というか、生きていくための生々しさみたいなのがある。
好きな本かと聞かれれば、多分嫌いと答えると思うけど、圧倒されるパワーを感じてしまう。
日本では今現在、これはフィクションかもしれないけど、これが現実で現在進行形の子供達だって沢山いるのだ。
んー
感想を書き辛い本だなぁ…
って思った1冊でした。
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2006年10月05日
ラッシュライフ
ラッシュライフ 著:伊坂 幸太郎
んー…
「陽気なギャング…」シリーズなんかは好きだし、この作家の作品は何冊か読んで、わりと好きな作家なのだけど、この「ラッシュライフ」はパスだな。
ギャグの切れ味もイマイチだし。
登場人物が多いのと、物語が時系列になってない別々のストーリーを最後に1つに繋げていくプロットも、ちょっと度を超えてる気がしてしまう。
バラバラのストーリーと、バラバラの死体ってシンクロニシティも悪趣味かと…
サイコミステリーでもないし、ホラーでもないし、ユーモア小説でもないし、読んだ後の爽快感も無いし、ちょっと中途半端かな。
って思った1冊でした。
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オロロ畑でつかまえて
オロロ畑でつかまえて 著:荻原 浩
前回、後先間違えて読んだ「なかよし小鳩組」の前作となる。
弱小広告代理店「ユニバーサル広告社」が、過疎にあえぐ牛穴村の村興しをプロモートするお話。
この作品が荻原さんのデビュー作になる。
デビュー作から、ユーモアーセンス抜群だし、どの作品の登場人物も、善人悪人とも憎めないキャラクターで心が通っているし、この作家の本は、読んで本当に気持ちがいい。
凹んでいるときとか、少し元気が欲しくなったら、荻原さんの本を1冊読んでみると、必ず元気になれると思う。
って思った1冊でした。
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2006年09月27日
なかよし小鳩組
なかよし小鳩組 著:荻原 浩
どくしょかんそうぶん【読書感想文】
小学生のとき、読んだ本のあらすじを書き、最後に「×××のところに感動しました。」と1行の感想が入る作文。
「―を書く」ブロガーがネタに困ったときに使う常套手段。
ってことで、荻原さんの「オロロ畑でつかまえて」風な書き出しにしてみた。
これって、伊坂さんの「陽気なギャング…」シリーズでも使われてて、結構面白そうだからしばらくはパクッって使おう。
弱小広告代理店「ユニバーサル広告社」が、小鳩組のイメージアップのため広告を打つことになった。
ユニバーサル広告社。社名だけはすごいが、社長以下社員2名+バイトの女の子だけ。
しかも、クライアントとなる小鳩組は多角経営のヤクザ屋さんの会社。
個性豊かなキャラクターの、会話、行動等々、読みながら思わず笑ってしまう。
かなり笑えて、ちょっとホロっとさせる小説は、さすが荻原さん って本だな。
他にもヤクザ屋さんんが出てくるのは、「誘拐ラプソディ」とかあるけど、これも最高に笑える。
ネガティブな題材で最高に笑えて、最後にホロリは、やっぱ荻原さんが最高かも。
「オロロ畑でつかまえて」は、ユニバーサル広告社が出てくるこの作品の1つ前の作品。
現在読書中。
またも、後先間違えて借りてしまった…
って思った1冊でした。
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2006年09月20日
ウォーターマン
ウォーターマン 著:松久 淳
ハワイを背景にし、色々な波乗りを題材にした物語。
読み始めて、これは短編集かなと思ったんだけど、最初の短編は、最終章の「千の波」に向けた序章となっている。
物語は最後に収束していき、ちょっとファンタジーっぽくて、なかなかホロっとさせてくれるし、とても良い本だと思う。
「彼らは過去を悔やんだり、未来のために余力を残したりなんてことを考えてないんだ」
「今を懸命に生きることで命をつないでいる」
これは、短編の中の「シャッター・アンド・ライド」からの引用で、海洋生物のイルカやクジラをさして言っている。
そう。何事も全力がいいに決まってる。
そもそも残す余力なんて無いのだから、次に持ち越したところで、今が中途半端になるし、余力が使える次が必ずあるとも限らないのだ。
そして
「待つ、そして逆らわず」
これは、物語の中のレジェンドサーファーが言った言葉。
サーファーなら、この意味はとても心に響くと思う。
日が照り温度差で風がおこる。
風によるさざ波がいくつも折り重なり波となる。
そして、月による潮の満ち引きにより波は増幅される。
波は長く旅をして岸に到達する。
長い時間をかけて作られたリーフ、あるい移動して体積した砂によって奇跡的なブレイクを作る。
何一つ人間が介入する部分は無いのだ。
サーファーは、ひたすら待って、奇跡の波を逆らわずに受け入れるだけ。
そう、人生も然りだ。
果報は寝て待て(…ちょっと違うかも…)
ん~
どんな波でも、もっと丁寧に、きちんと最後まで乗らなきゃだな…
って思った1冊でした。
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投稿者 jjworkshop : 20:35 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2006年09月19日
ソウル・サーファー
ハワイのカウアイ島でサーフィンしているときに、サメに襲われ左腕を失ってしまった13才のサーファーガールの物語。
僕自身もサーファーなので、このニュースを何年か前にニュースで知ったときには少なからずショックを受けた。
さらに数ヶ月後、この少女が波乗りに復活した映像を見たときはもっと驚いたけど。
サーフィンは超バランスが必要なスポーツで、常に変化する波の上を3Dに動き回る。
しかも、波に乗るまでが大変で、アウト(沖)に出るためには、背丈ほどの波を越えていかなければならないときもある。
アウトに出て波に乗るためには、波のピーク(一番せり上がる部分)に良いタイミングで移動し、両手で力強くパドルし、波に合わせてボードを滑らせないといけない。
そして、絶妙のタイミングでテイクオフ(立ってボードに乗る)しなくてはならない。
テイクオフのタイミングが、少しでも早すぎると波に置いて行かれるし、少しでも遅いとボトム(波の底)に巻き込まれてしまう。
それを右手1本でこなすのだ。
想像してみてほしい。
幅50Cm足らず、長さ180Cm位の板が、波の上を滑り落ちていく一瞬に、片手で立ち上がることを。
すごすぎる…。
僕なんて、ショートだと両手が使えたって、テイクオフによく失敗するというのにだ。
彼女はロングもショートも乗る。
ショートでどうやってドルフィンスルー(ボードをで沈めて波の下をくぐる)するのかと思ったら、ノーズ(ボードの先端)にベルトを付けて、片手でボードを沈めるそうだ。
すげぇー…。
それにしても、13才の女の子がここまでタフとは。
年取って身体動かないなんて言ってられないな…
って思った1冊でした。
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投稿者 jjworkshop : 21:59 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2006年09月13日
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 著:J. K. ローリング
発刊から2年位経っていると思うんだけど、たしかこの巻から値段がえらく高くなって買わなくなった。
ってとこで、市立図書館に予約すること1年半。
やっと読めた。
って、もう次のが出てるけどさ。
まぁ、映画よりは、少しだけ先行してるな(笑)
さすがに、電車で読んでると、図書館で借りたやつだらカバーも付いてないしで、結構こっぱずかしいのだが、それ以前に重くて立ち読みがちょっとうんざり。
でも、やっぱこ面白いね。
映画も見ちゃってるから、変に登場人物が視覚化されてしまうのが少し残念なのだけど、それでも、どんどん先が読みたくなってしまう巧みなストーリー展開はすごい。
んー
次の「ハリー・ポッターと謎のプリンス」が読めるのは、また1年後くらいかなぁ…
謎のプリンスって誰だろ?
そんで、この噛み跡ってなんだろ?
何が噛みついたのだ??
って思った1冊でした。
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2006年09月04日
死神の精度
死神の精度 著:伊坂 幸太郎
伊坂幸太郎さんの本、続けて3冊。
今回は、死神のお話。
まじめに仕事をする、ちょっとピントがズレてる死神が主人公だ。
短編集なんだけど、話は微妙につながっている。
人間をシニカルに皮肉った、かなりブラックな笑いかな。
ものすごく面白いかってーと、そうでもないんだけど、サラっと読めるし、死神から見た人間の習性というか、振る舞いというか、そのあたりがちょっとズレて書かれてて面白い。
そもそも死神なんで、ハートウォーミングな訳はないけど、なんだか不思議な小説ね。
さて、がらっと趣向が変えて次の2冊はファンタジー上下巻。
ハードカバーで結構厚いし、これを電車の中で読むのは結構恥ずかしいんだな。
またも2週間で読まなきゃだ…
って思った次の2冊でした。
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投稿者 jjworkshop : 22:31 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2006年08月29日
砂漠
砂漠 著:伊坂 幸太郎
大学に入学し、友人となった5人の男女の4年間の物語。
学生としての、ある意味クローズした世界の外側を「砂漠」と表現し、その砂漠(社会)へ踏み出すまでのストーリーなのかな?
青春物語だな。
小説の中に麻雀のシーンがいくつか出てくるので、麻雀を知っていると更に面白いかも。
僕自身は麻雀はしないし、ルールも全く知らないので、そのあたりはなんだかサッパリ分からないかったのだけどさ。
相変わらず、テンポの良い会話と、言葉にしない感情の表現(もっとも文章になってるけど)は、読んでいて小気味がいい。
文中に
「売れる、小説の条件」に奇しくも一致する。
ユーモアと軽快さと、知的さだ。
洒落ているだけで中身がない。
痛快に自分自身を皮肉ってるのかなぁ?(笑)
さて、もう1冊今週の金曜日までに読まなきゃいけない伊坂幸太郎さんの本があるんだな。
んー 読み切れるか「死神の精度」
きっと、西嶋なら
「おお、そんな本読んでる暇があるなら目の前の困ってる人を助けなさい」
「君がその本を読もうが読むまいが、アメリカは戦争をするのですよ」
「それより、中国語と確率の勉強でもした方がマシだと俺は思うのですよ」
なんて言うのかなぁ…
って思った1冊でした。
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陽気なギャングの日常と襲撃
陽気なギャングの日常と襲撃 著:伊坂 幸太郎
「陽気なギャングが地球を回す」の続編になる小説。
それぞれの登場人物の日常があり、最後に収束していく感じのストーリーだ。
ストーリー云々よりは、会話を楽しむタイプの本かな。
短編を再構成して長編にした感があって、ストーリーは前作の方が緻密で良かったと思う。
今回も面白いのだけどね。
響野と久遠君の掛け合い漫才はあいかわらず楽しいし。
これはシリーズ化するんだろうか?
人の良すぎる銀行強盗もどうかなぁ…
って思った1冊でした。
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2006年08月18日
ちょっとまとめて
本は相変わらずのペースで読んではいるんだけど感想文はさぼってます。
ってことで、ちょっとまとめて
魔術師 (イリュージョニスト) 著:ジェフリー・ディーヴァー
リンカーン・ライムシリーズの最新作。
んー 実は3作続けて読んだので食傷気味。
面白いのだけどね。
でも、ケチャップと血を現役の警察官が間違えるかなぁ?
K・Nの悲劇 著:高野和明
中絶されそうになる子供を守るため、別の人格を作り出してしまう。
多重人格障害? それとも憑依?
オカルトっぽい話を無理矢理精神医学に持って行っているような…
この人の本は「13階段」がいまのとこベストかな。
プレイ―獲物 上下 著:マイケル・クライトン
ナノマシンが知能を持ってしまう話。
さすがマイケル・クライトンって思うほど良くできてるストーリーです。
プログラマが読んでも面白いと思います。
これは超お勧め。ページをめくるのももどかしい。★★★★★
重力ピエロ 著:伊坂幸太郎
「陽気なギャングが地球を回す」的な方がいい。(ただいま続編読んでる)
とことん軽快に行って欲しい。
軽快なジョークにシリアスを載せるのなら、荻原浩さんの方が良い。
そいえば、図書館から伊坂幸太郎さんの「砂漠」と「死神の精度」の取り置き連絡があったんだった。
2週で2冊か…
図書館で借りると、読まなきゃって強迫観念がでてきちゃうんだよなぁ…
優しい秘密―おいしいコーヒーのいれ方〈8〉 著:村山 由佳
読んでいてこっぱずかしくなるのだけど、読み始めた以上、完結するまでは読もう。
と思っているシリーズだ(笑)
(対象年齢が多分高校生位なんだよね…)
この時期、やたらと「読書感想文」でサイトを訪れる人が増える。
今は宿題もインターネットで検索かよ…
って思った6冊でした。
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2006年06月29日
薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木
薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 著:江國 香織
江國さんの本は、もう何冊目か忘れたけど、なんとなく読めて結構すき。
5組の結婚したカップルと2人の若い女性が出てくる恋愛の話。
これといって結末があるわけじゃないけど(まぁあるんだろうけど…)、日常のようで非日常な感じの雰囲気がいい。
もっとも女性ならいろいろ共感とかする部分もあるんだろうけどさ。
ちなみに、僕の好みからいえば「衿」が好き。
どうして土屋保はあれほどいやがるのか理解できない。
登場人物が多くて最初ちょっと混乱するけど、人間ってみる角度によっていろいろな風に見えるのだなぁと思う。
多面体の1面しか見なくて決めつけてしまうのはどうなんだろう。
もっとも1面しか見せないようにしている場合だってあるだろうけどね。
あるいは、都合によって見せる面を変えているとか。
さて、今日はどの面を写して歩こうか。
って思った1冊でした。
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2006年06月23日
石の猿
石の猿 著:ジェフリー ディーヴァー
リンカーンライムシリーズの第4作目になる。
またまた舞台はニューヨークに戻って、移民を斡旋する蛇頭なる殺し屋を追いつめていく話。
あいかわらずスピード感のあるストーリー。
ちょっと、残留証拠だけで、そこまで都合良くいろいろなことが解るのか…
って感がなきにしもあらずだけど、そこはそれ完全なるリアリティじゃ物語もおもしろくないだろうしね。
「ありゃー いよいよシリーズの仲間内に犠牲者が…」
ってのもありで、それはまぁ読んでのお楽しみってことで。
んー
実は、次作の「魔術師」も机の上にあるのだが、さすがに3連続は…
って思った1冊でした。
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投稿者 jjworkshop : 17:31 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
エンプティー・チェア
エンプティー・チェア 著:ジェフリー ディーヴァー
「ボーンコレクター」から始まったリンカーンライムシリーズの第3作目。
久々の洋物(ってH系じゃないよ)
おなじみのメンバーだけど、いつものニューヨークが舞台じゃない。
おもしろい♪ が、長かった…
って、実は次の「石の猿 」もまとめて読んじゃって、しかも2週間で読み切らなきゃで、それもあって、感想はというと…
読み疲れた…
って思った1冊でした。
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投稿者 jjworkshop : 17:20 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2006年06月12日
あの日にドライブ
あの日にドライブ 著:荻原 浩
やっぱ2週間で3冊はちょっときつい。
基本的に通勤時間しか読まないんだけど、3冊だと何日か昼休みも読まないと追っつかない。
やべーやべー、昨日図書館に行って危うく4冊も借りてしまうとこだった。
予約しておいた2冊がすげぇー厚いのなんのって。
そんなには読めねぇ。
ってことで、前回同時に3冊借りた最後の荻原さんの本。
ちょっとゲラゲラ笑うって感じじゃないんだけど、なかなかシニカルな笑いがあちこちにある。
「もし…なら」「…たら」
そう人生は延々と続く捨拾選択の連続なのだ。
だから、つい、もしあのときこうしてたら… と考えてしまう。
一緒にした最後の仕事の打ち上げの後、「じゃあまたね」って駅で別れたけど、やっぱり思い直して彼女のアパートへ行っていたなら。
建築家を目指す大学生の彼女が、「私じゃダメなの?」って聞いてきたとき、もう少し真剣に受け止めてあげてたなら。
酔っ払った年上の彼女が、「ねぇ結婚しようか?」って言ったとき、笑って誤魔化さないで、真顔で「いいよ!」って言っていたら。
もし、僕がもう少し…
限りない選択の結果が今の自分居る場所なのだ。
ケン・グリムウッドの「リプレイ」って本を思い出した。
何度も生まれ変わって、何度も同じ人を愛するっている恋愛ファンタジーの物語。
生まれ変わっても、ある時期に前世の記憶をすべて思い出す。
もし、僕が高校生に戻れて、なおかつすべての記憶、それに知識をそのままもっていたらどうなるだろう?
ってなことを想像してみるのも色々と面白い。
って思った1冊でした。
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2006年06月06日
メリーゴーランド
メリーゴーランド 著:荻原 浩
市立図書館の返却が日曜日で、ハードカバーをもう1冊日曜日までに読まなきゃならない。
おかげで、昼休みのシェスタタイムがとれないのだ。
この本、「神様からひと言」の公務員版みたいなストーリー。
というか、こちらの方が出版年数が先だから、きっと「神様のひと言」が「メリーゴーランド」のプロットをサラリーマン版に変更したのかな?
7年前に大手電気メーカーを辞め、故郷に戻り公務員(市の職員)となった敬一。
年度の移動で、市が出資している第3セクター「ペガサス」へ出向することとなった。
このペガサス、閑古鳥が大群で鳴いている、超赤字のテーマパーク「アテネ村」を運営している。
天下り先で、事なかれ主義、長い物には巻かれろ、自分の頭では何一つ考えようとしない、前例が無いことはまったく認めようとしない… 古狸達の巣窟である。
そんな中、GWのアテネ村での催事に敬一は孤立奮闘する。
会話のテンポがものすごく良くって、ユーモアー満載。
やっぱ、荻原さんの本は、このタイプが好きだなぁ。
「50%だけハッピーエンド」的なのが良い。
いままでで、一番面白かったのは「誘拐ラプソディ」だけどね。
さて、残りの1冊も荻原さんの本。
がんばって日曜日までに読まなきゃだ。
って思った1冊でした。
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投稿者 jjworkshop : 21:32 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2006年05月31日
僕たちの戦争
僕たちの戦争 著:荻原 浩
市立図書館で大量に予約して、5冊づつオーダー(ネットからは)できるんだけど、頑張って読まないと2週間の貸し出し期間で読み切れないのだ。
ハードカバーは買うと高いし、図書館で借りるに限る。
茨城で波乗りをしていた健太。突然のスーパーセットを食い、なんとか岸まで泳ぎ着くと50年前(終戦の1年前)にタイムスリップしていた。
時を同じくして、といっても50年の昔、海軍空挺隊の練習機で鹿島灘を単独飛行していた吾一は、突然の稲光とともに墜落。気が付くと目が覚めたのは50年先の水戸にある病院のベッド。
数奇な運命で入れ替わってしまった容姿がそっくりの2人。
その2人の1年間の、それぞれの戦争の物語だ。
おもしろい。
けど、切ない。
60数年やそこら昔って1世紀もないのに、これほど人も世の中も変わってしまっているのだ。
でも、吾一が言ったように、本当に必要なものは今も昔もそれほど変わっていない。
たとえば携帯が無くても生きていけるし、コンビニがなくても食いものに困ることはない。
便利になったゆえになくしてしまった物も多いような気もする。
10円玉を何枚か握りしめて、ドキドキしながら彼女の家に電話することも今では無いわけだ。
最後がすごく気になる。
別のラストシーンを想像していたんだけど、そうきたか…
って思った1冊でした。
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2006年05月29日
象工場のハッピーエンド
象工場のハッピーエンド 著:村上春樹/絵:安西水丸
本というか絵本というか、半分位はイラストなんで、あっという間に読めてしまう。
だもんで、この本1冊読み終わるまでエアロバイクをこいでいようと決心し、ジムでトレーニングしたのだけど、読み切るまでに34分38秒で、カロリー消費が168キロカロリ。
実は、最後のジャズのお店(?)の話は、途中でパスしてしまった…
んー やっぱりエッセイとかより長編の物語の方が好きだなぁ。
執筆中の情景なのか、羊男と双子の女の子が出てくるショートは面白かったけど。
って思った1冊でした。
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2006年05月26日
ホーリ・ガーデン
ホーリ・ガーデン 著:江國 香織
ちょっと読んでいて疲れてきたのだけど、それでもこの人の言葉遣いは好き。
「恋愛っていうのは、なんていうか唯一無二の、天文学的偶然によってできているものだから…」
たしかにそうだ、何か1つ引いても、1つ足しても、もっと早く出会えてたらとか思っても、それはそれで天文学的偶然にはならないのだし。
「果歩は時々、女を傷つけることができるのは、女だけなのだとと思うことがある」
これはよく分からないけど、そうかもしれない。
まわりを見ているとそう思える。
それに、ダイアモンドはダイアモンドでしか傷つけられない。
って思った1冊でした。
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2006年05月22日
ダ・ヴィンチ・コード
ダ・ヴィンチ・コード 上/下 著:ダン・ブラウン
映画がスタートする前に読み切りたいと思っていたのだけど、ギリギリセーフで読み切った。
(つか、図書館に返却しなきゃだし)
あっちこっちでCMとか流れてくるから、なるべく目耳に入らないように気をつけていたのだ。
別に映画が嫌いな訳じゃないけど、映画と本を比べると、本より勝っている映画の方が圧倒的に少ないと僕は思うからだ。
先に映像のイメージが入っちゃうと、どうしても登場人物のイメージがカブってしまって、本のイメージとキャストが合っていれば良いのだけど、そうでないと、感情移入というか、本の世界にうまく入込めなくなるのだ。
そういう意味では、ハリー・ポッターは完全に映像イメージ化しちゃってるから、当初自分でイメージしたハリーやハーマイオニやロンは消えてしまった…。
んー やっぱりこれを2時間位の映像にするのは無理じゃないかなぁ…。
なんか、必見の絵画とか建物とかは映像として綺麗そうだけど、ストーリーはダイジェスト版みたいになっちゃいそうな気がするが。
DVDになったらレンタルして観てみよう。
1つの謎を解くと次の謎が…
なぬ? おまえが…
みたいなセオリー通りのトレジャーハンター物は好き。
わかってもドキドキハラハラと面白い水戸黄門みたいな(笑)
そんで、ストーリーの終わり方はとても素敵。
フランス警察とくると、どうしてもピンクパンサーのクルーゾー警部と、カリオストロの城を思い出してしまう。
やべぇ~
図書館に予約したのが3冊もいっぺんにきてしまった。
2週間で読み切れるか…
って思った1冊でした。
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2006年05月19日
泳ぐのに、安全でも適切でもありません
泳ぐのに、安全でも適切でもありません 著:江國 香織
サーファーですから、泳ぐのには、安全でも適切でもない海に入っている。
フラットで波の無い安全な海では波乗りできないし楽しくない。
「safe」で「stable」な海では波乗りできないのだ。
ってことで、人生も然りだ。
この本は短編集で、ちょっと変わっていると言えば変わってる女性達の話。
もっとも読んでる本人はそれほど変わっているとも思わないあたりが、そもそもいちばん変なのかも知れないが。
「難しいことを単純に難しいまま理解する」
そうそう
変に理由を付けて、自分に納得できるような難しい解釈をしてしまうから、いろいろややこしくなるんだ。
ありのままで良いじゃないの?
それは、癖であり、属性であり、習慣なんだから。
って思った1冊でした。
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2006年05月18日
げ~
こんなことなら下巻も持ってくればよかった…。
次が気になってしょうがないぞ「ダ・ヴィンチ・コード」。
超気になる。
これに何が隠されてるのだ。
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2006年05月16日
噂
噂 著:荻原 浩
えーっと、たしかこの本で4冊目かなぁ…
たぶん、この本を最初に読んでいたら、完全にこの作家を誤解していたかも。
「ハードボイルドエッグ」「誘拐ラプソディー」「神様からひと言」とは全く違って、かなり本格的なサイコサスペンスになってる。
都市伝説から始まり、それを模倣した連続殺人事件。
足首だけを切り取っていく犯人の異常心理。
伝聞や予断による人間の錯覚…等々。
所轄の冴えない中年刑事と、本庁から来た少女のような警部補とのコンビで事件を解決していくストーリーは、なんとなくユーモアーあふれる設定みたいだけど、この本は今まで読んだ3つの小説と違い、ほとんどお笑いの要素が無い。
殺人鬼のプロットそのものは何処かで読んだ感のあるし、最後は「そうきたか…」とも思ったけど、それでも十分面白い。
でも、荻原さんの小説は、ユーモアーいっぱいのハートフルな物語の方が好きかな。
って思った1冊でした。
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2006年05月08日
星々の舟
星々の舟 著:村山 由佳
もともとはサーフィンを背景にした『海を抱く - BAD KIDS』を読んだのがきっかけで、この作家の本を読むようになった。
文庫で出ている本は全部読んでいると思う。
この本は1家族の物語を、短編の連作物語として6つ描いている。
一番気になった物語は、一番最後の物語で、祖父の戦時中での話。
以前に『「終戦のローレライ」を読みながら』で書いたことがあるけど、このような小説を読むとつくづく、祖父が生きている間に、もっと沢山のことを聞いておけば良かったと思う。
もっとも、話してくれたかどうかは分からないけど。
幸せの形をいろいろと考えさせられる本だ…
って思った1冊でした。
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2006年04月28日
神様からひと言
神様からひと言 著:荻原 浩
この本ハワイに行くんで飛行機の中で読もうと思って成田で買ったんだけど、けっきょく飛行機の中では映画みるか寝てるか食ってるかだったんで1行も読まなかったんだよね。
ハワイは波乗り三昧&B級グルメ三昧でちっとも活字なんて読まなかったし。
まぁ そんなことはどうでもいい。
荻原さんの本は、「ハードボイルドエッグ」「誘拐ラプソディ」につづいてこれで3冊目。
この作家の本は面白い。
軽快でユーモアーあふれる文体は、辛いことや悲しいことだって痛烈に捻くって、冗談のように笑い飛ばしてしまうけど、その実すごく切なくなる。
そして、読んだ後は必ず心が暖かくなるのだ。
どれも、本当にハートウォーミングな良い本だ。
今回は、某有名広告代理店から某食品会社に転職し、就任早々トラブルを起こしてしまい、リストラ準備室なる「お客様苦情室」へ配属となった、昔ミュージシャンを目指していたサラリーマンのお話。
本のタイトルは、その会社の社訓。
「お客様のひと言は、神様からのひと言」
サラリーマン必読の本? かな…??
女心は、緻密に構成された推理小説の謎を解くより、はるかに難解。
って思った1冊でした。
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2006年04月11日
アジアンタムブルー
アジアンタムブルー 著:大崎 善生
死を意識したのは、いくつくらいの時だろう。
たしか、3才位の時で、突然に夜寝るのが怖くなった。
不思議なことに、自分が死ぬことを恐れたわけじゃない。
とても愛する(愛してくれている)人が自分より先に死んでしまうことに気が付いたとき、夜も眠れなくなるほど怖くなった。
独りぼっちになると思ったからじゃない、そのあまりの喪失感を、なすすべもなく恐れたからだ。
なんてことを、この本を読んで思い出した。
この作家の本はこれで2冊目。
1冊目に読んだ「パイロットフィッシュ」も、もろに心に響いたけど、この本はちょっと不真面目に感想文を書けないくらいすばらしい。
感動させようという意図がまったくなく感じるのに、圧倒的に心にしみてくる。
中途半端に優しいのだって悪くない。
って思った1冊でした。
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2006年03月29日
ちょっとまとめて2
たいした感想文じゃないから、たぶん… いや、きっと本を買う参考にはならないと思うのだが、こうして感想文書いてると、あとで読み返して自分が面白いのだ。
匂いほどじゃないけど、そのときの気持ちがすこしフィードバックしてきて、恥ずかしいやら懐かしいやら。
あっ 匂いで思い出した。
1つ別の所に書いた駄文があったんで、久々に雑文でも更新しておこう。
まずは1冊目
七日間の身代金 著:岡嶋二人
前回読んだ「99%の誘拐」が思いの外面白かったからもう1冊買ってみた。
少し時代背景が古い(携帯電話が無い時代)けど、これもなかなか面白い。
最後の自白シーンとか、ちょっと「少年探偵コナン」ぽいけど。
誘拐物を2冊続けて読んじゃったから、次は別のも読んでみたいなぁ。
神様のボート 著:江國香織
この作家の本はこれで2冊目。
前に読んだのは、「落下する夕方」。
今回の本も借りた本で自分で買ってない(笑)
やっぱりこの作家の文章の使い方は好き。
どことなく村上春樹さんに似てるんだな。
もう少しユーモアーがあると更に近くなると思う。
今回も実は少しドキドキしながら読んでたのだ。
(理由は前に書いた感想文参照)
でも、予想が外れて良かった。
それにしても、これはハッピーエンドなのだろうか??
あれ2冊だっけ?
もっと読んでるような気がしたんだけどなぁ。
思い出せない・・・
って思った2冊でした。
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2006年03月07日
グレイヴディッガー
グレイヴディッガー 著:高野和明
以前に読んだ「13階段」を書いた作家の本。
13階段のときの感想文で、ちょっとこの結末は・・・
って書いたのだけど、この本は素敵(笑)
ちょっと荒唐無稽な感じはするけど、そもそも小説はフィクションなわけだし、本当にありそうな話に、どれだけ真実に近そうな嘘っぽさを混ぜるかで、面白みが増してくるんじゃないかと思う。
この小説は、ちょっと嘘っぽさのエッセンスが多すぎる感じがするけど、それでもなお面白い。
「踊る大捜査線」みたいな感じかな。
生来の悪党の八神(やがみ)が、1つだけ善行をするため、骨髄移植のドナーとなる。
心許ない懐具合のため、部屋を交換して住んでいる、詐欺師仲間の友人宅へ金を借りに行くと、その友人は殺されていていた。
つまり、自分の部屋で友人が殺されているわけだ。
そこから大逃走劇が始まる。
都内で時を同じくして、魔女狩りの拷問を模倣した連続猟奇殺人が発生。
八神を追いかけるのは、警察、友人殺しの犯人?、そして・・・
果たして、自分の骨髄を無事届けて、唯一の善行は全うできるのか。
もう、追いかけてくる奴らのてんこ盛り状態なのだ。
骨髄移植って話は聞くけど、具体的にどんなことするのか知らなかった。
移植っていうから、手術するのかと思ってたんだけど、移植そのものは点滴で終わっちゃうってはじめて知った。
ドナー登録しようかなぁ・・
って思った1冊でした。
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2006年03月03日
99%の誘拐
99%の誘拐 著:岡嶋二人
少し昔の(1988年)の作品で、その時代のハイテクを駆使した誘拐の話となってる。
今のようにネットワーク(WWW)も一般的ではなく、パソコン通信とかの創世記(?)くらいかな。
僕もすでにプログラマとして仕事していた時期で、そういった、ちょっと古いハイテクのノスタルジックな部分も思い出せて、なかなか面白い。
物語のテンポも良くて爽快に読めるんだけど、ドキドキハラハラの部分があんまりないので、すこし物語がうまく進みすぎかなぁ。
それでも、やっぱり面白かったので、この著者の本(合作だから著者達かな)をもう1冊買ってみた。「七日間の身代金」。またも誘拐物。
で、途中まで読んだんだけど、帰りに会社に置き忘れてきてしまって、電車のなかで本読めないと辛いから、もう1冊別のを読み始めちまった。
誘拐物ばっかよんでも飽きちゃうから丁度良かったかな。
って思った1冊でした。
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2006年03月02日
プレーンソング
プレーンソング 著:保坂和志
活字中毒だから、本は相変わらずのペースで読んでいたんだけど、ずっと感想文はサボってた・・・。
ってことで、久々の感想文(ってほどでもないけど)
この保坂和志さんの本ははじめて読だけど、この本、「小説を読む」って感じとはほど遠い雰囲気の作品。
物語が完結するわけでもなく、そもそも主たる物語そのものが無い。
ある1時期のある空間を切り出して、そのまま本にしちゃった みたいな感じがする。
村上春樹さんの小説から、ストーリーを取っちゃったみたいな感じかなぁ・・。
別に取り立てて面白いわけでもなく、かといって面白くないわけでもない(笑)
文節が長いから、すーっと入ってくる文章じゃないんだけど、なんかこうゆう文体って読んでいて楽しい。(僕がへそ曲がりだからかも・・)
ここんとこ、アクション&ミステリー系の本が多かったから、たまにこうゆう、ある意味頭をリラックスさせるような本を読むと、何故か少しホッとしたりする。
どきどきもしないし、感動して泣くこともないわけだし(笑)
なんか続編が出てるみたいんだんで、ちょっとリラックスしたいときにまた買って読んでみよう。
って思った1冊でした。
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2005年12月08日
誘拐の果実
この本はすごい。
ちょっと、前回読んだ「発火点」が僕的にはイマイチだったので、ちょっと心配しながら読み始めたんだけど、これは今年読んだ本のなかで1番面白い。
2つの誘拐事件がほぼ時を同じくして発生する。
1つは、身代金の換わりに、インサイダー取引の疑惑で隠匿入院中の政治家の命と引き替えろと。
もう1つは、その企業の株を購入して指定の場所へ投棄しろと。
読み始めてすぐに、偽装の誘拐ではと思い当たったけど(たぶん誰でも思うからネタバレにならない)、この物語は仕掛けもすごいが、それに捕らわれると、この小説に出てくる警察と同じく大切なことを見落としてしまう。
ものすごくピュアの若者達の物語なのだ。
強い意志と、人の立場になって考えられる広い視点と、人を強く思いやれる優しい心。
たぶん、この3つがあればなんだって出来る。
って思った1冊でした。
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2005年11月24日
発火点
発火点 著:真保 裕一
んー 内容は大分違うけど、カラー的には「奇跡の人」と同じかなぁ。
どうも人の嫌な部分をこれでもかってくらい書き込んでる。
ただ、奇跡の人は同じ大人でも、交通事故で脳に障害を受けたため、その成長過程での子供っぽい我が儘って考えると納得もできたけど、発火点の方は、なんというか・・ ちょっとそこまでひねくれるか? みたいな不快感がある。
二十歳を超え大人になりきれず、世の中に当たり散らし、その狭い視野ゆえに愛する人をも深く傷つけていってしまう。
全ては12才のときに父親を殺害されたときから狂い始めた人生。
殺害したのは、父親のあまり仲の良かったと思えない友人。
何故父親は殺されなければならなかったのか?
紆余曲折を経て、やっと正面から自分のいままでの軌跡を見つめ直すべく、自分の力で過去をひもといていく・・・
えー っと、僕は推理小説は嫌いなんで、このラストは×です。
こっから先は、すこしネタバレなんで、読もうと思ってる人はパスしてね。
2つ分からないんですが、読んだ人教えてください。
結局、父親は殺人者だったの?
最後に再会した彼女は、どっちの彼女?
まぁ順当に考えれば、「子供は流産してなかったのか」ってことなんだけど、どっちともとれるような気がしてさ。
一応は、ハッピーエンドだと思うんだけど、なんかかなりストレスが残ったような・・・
んー 神保さんの小説は、もっと痛快なやつが好きだなぁ。
前回読んだ「天空の蜂」の解説で神保さんが言ってた、世の中に問いかける作家のメッセージみたいなものって、こうゆうのなのかなぁ。
今ひとつ解らん・・・
って思った1冊でした。
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2005年11月14日
天空の蜂
天空の蜂 著:東野 圭吾
発電所ものでサスペンスとくれば、やっぱ「ホワイトアウト」かなぁ?
つか、それしか読んだこと無いけど。
って、解説を書いているのが、しっかり真保裕一さんだったりする。
原子力発電所の上空に無人操作された大型ヘリ。
中には不幸な偶然によって小さな男の子が閉じこめられている。
犯人の要求は、日本中の原発を破壊し停止させなければ、ヘリを原発の上へ墜落させると。
男の子は無事に救出できるのか・・
ヘリの墜落を阻止することはできるのか・・
なんか、こうやって書くと、手に汗握るサスペンスみたいだけど、ちょっとそんなのとは違う。
解説で神保さんも書いていたけど、そんな物語のおもしろさだけで書かれた小説とは一線を画している。
物語を通じて訴えていることがヒシヒシ伝わってくるような小説だ。
もちろん、物語としても、ものすごい面白いけどね。
僕もサイレントマジョリティの1人。
というか、知らなくて(知らされなくて)、当然のように甘受していることって、実はよくよく考えると、だれかの多大な努力とか犠牲の上に成り立っているのかもしれない。
んー とりあえず、使わない部屋の電気とかはこまめに消そう。
って思った1冊でした。
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2005年10月31日
パラレルワールド・ラブストーリー
パラレルワールド・ラブストーリー 著:東野 圭吾
外さないで読めるから、さらに今読んでるのが「天空の蜂」だったりする。
ってことで、3冊(1冊はまだ未読)続けて東野さんの本を読んでるけど、そろそろ他の作家も読みたくなってきた。
パラレルワールド・ラブストーリーは、前回読んだ「変身」と同じく少しSFっぽい。
1人の女性との恋愛をめぐって、友情と愛情で揺れ動いていく、男2人女1人の物語。
3人は同じ研究室に所属する研究員で、次期リアリティシステム(バーチャルリアリティーの進化したシステム)や人間の記憶に関する研究なんかしている。
ラブストーリーっていっても、東野さんの小説なんで、そんじょそこらのラブストーリーとはちょっと違う。
少しタネ明かしをすると、記憶を改変できるシステムを親友が開発する。
本当に彼女は俺の恋人なのか・・・?
巧妙にゆがめられた現在の自分と、欠落した過去とがシーン毎に交差し、ある1点に向かって収束していく。
そこにある真実は・・・
たしかに記憶が書き換え出来ればいいのに・・・
とか、
忘れてしまえれば良いのに・・・
とかってあるけど、その度に記憶を書き換えちゃったら、それはそれで自分じゃなくなるような気がするなぁ。
リセットボタンと同じかな。
ダメだったらやり直せばいいじゃん みたいな。
それは、やっぱズルじゃん!?
あー でも、トラウマになるような悲惨な記憶をけしてあげられれば、それはそれで救われる人は多いだろうなぁ。
って思った1冊でした。
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2005年10月26日
変身
変身 著:東野 圭吾
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2006.5.27
検索エンジンから「煮豚、煮玉子」で来られた方
こちらへ移動してます。
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夏以来、ちょっと本外し気味だったから、ちょっと保守的(?)になってて、読んでまず外さないってのしか買わなくなった。
ってことで、今読んでいるのも「パラレルワールドラブストーリー」だったりするのだ。
「変身」は、世界初の脳移植に成功した青年が、徐々にドナーの人格に自分のアイデンティティを奪われていく話。
移植といっても東野さんの小説なんで、総取っ替えするような突飛な話じゃなくて、損傷した右脳の一部を移植するといった、実際にはありそうでなさそうなSF的なストーリーになってる。
右脳といえば、創造力や直感力を発揮する部分。そして音楽や芸術を認識する部分でもあるそうだ。
たぶん、人を愛するのも、論理的な思考をする左脳よりは、右脳が多くの活動をしているんじゃないかと思う。少なくとも僕の場合はまちがいなくそうだ。
その部分が、少しずつ損なわれていくのってどうだろ?
大切な人を愛していると、経験として、事実として認識しているのに、損なわれていく右脳がだんだんとそれを拒絶していく。
悲しすぎる・・・
腕を組んだときにどちらが上になるかで、その人の利き脳が分かるそうだ。
僕の場合は右が上になるから、左脳が利き脳。
なので、論理的な思考の方が得意なはずだ。(嫌な奴だ)
んー でも、おかしいなぁ・・・
野獣的右脳がすこぶる発達していると思っているのだが。 ガォー!
って思った1冊でした。
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2005年10月19日
パラダイス・サーティー
パラダイス・サーティー上/下 著:乃南 アサ
なんかの短編集でこの作家の小説を読んでみて、すこし気になったから買ってみた。
つか、高田馬場で時間つぶしてるときに、たまたま古本市やってて、たまたまみつけたんだけどね。
たしか上下巻で250円。
29才の誕生日に家を飛び出した栗子(グリコ)
女子校時代の同級生で、ゲイである菜摘のマンションに転がり込み、お互いそれぞれの恋人と、恋愛で傷つきながらもパラダイスサーティーを願う。
それにしても、題名とは裏腹で、ここまで酷い人生ってあるのか・・って感じ。
でもそうだ、だいたい誕生日なんてろくな事がないのだ。
それを言うなら、2月なんて(ついでに12月も)ろくな事がないから、いっそ2月と12月が無くなって1年が10ヶ月になればいい。
でもあれだ、それだと季節がずれてくるから、凄く長い11月と、同じくらい長い1月が出来ればいいのだ。