ハードボイルド・エッグ

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  • 更新:2014年6月10日
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ハードボイル・ドエッグ 著:荻原浩

この本、なんとなく平積みにしてあったのを手に取ってみて、中身もろくすっぽ読まないで買った。
たしか「読んだ後に泣ける・・」とか平積みの説明にあったような・・・。
だもんで、読み始めた何行かは、あれ普通のハードボイルド? って思ったのも4ページ分、いきなりやられました。
って途中から何となくそーかなぁとは思ったけど(笑)
これは、読んでのお楽しみだね。
最初の感想は「ん?」これって、ネットによくある駄文系?
これで、このページ数のストーリーが繋がっていくの?
って思ったけど、意外や意外、最後にはちょっとホロリです。
これも、読んでのお楽しみだね。
(今回はネタバレは無し)

こういった会話の面白さの本は好き。
というか、自分が駄文書くときの参考書になる(笑)
途中、中国人の労働者との会話で

「あなたも、かんぱらないとね」
「かんぱって、故郷にニシキヘビを飾らないとね」

このくだらなさが最高。
このネタ仕入れただけで、この本の価値ありだ。
物語に引き込まれて行くってタイプの本じゃないけど、ヘヴィな内容の本を読んだ後に、すこしライトな本を読みたくなったらお勧めかな。

ちなみに、僕のハードボイルドといえば、チャンドラーのフィリップマーローじゃなくて、大藪晴彦の主人公達。
20代の頃むさぼるように全部読んだ。
野獣死すべしや、よみがえる勤労(ちがった、蘇る金狼)や、汚れた英雄などは何度も読み返した。
おかげで、フォールディングナイフだって買ったし(今になってキャンプで役立ってる)、エアーガン買って会社で市街戦さながらの銃撃をして大ひんしゅくをかったことだって1度や2度じゃない。
今思うと、銃とナイフと暴力と濃厚なHシーンばっかりだった気がしないでもないが、我が青春のバイブルだった。
ちょっと話はそれちゃったけど。

ハードボイルド・エッグ読んだあと、マジに探偵になろうかと思った。
チャンドラーを読んでも探偵になろうとは思わなかったけど、この本読んだあとなら、なんとなく探偵になれそうな気がしてくる(笑)
で、実際「探偵学校、東京」で Google 検索すると、5万件以上もヒット。
みんながみんなハードボイルド・エッグ読んだわけでもないだろうし、工藤ちゃんに憧れたわけでもないだろうけど、この数は凄い。
考えてみると、探偵って独立開業するのにたいして資金も要らないし、日本じゃライセンスも無いから
「俺は今日から探偵、探偵事務所JJをよろしく」とかネットで言っちゃえば、りっぱな探偵な訳だ。
仕事があるかどうかは別として。
んー 面白いかも。
雇用保険の生涯学習制度だっけ?
あれ使えば、探偵学校に必要な学習費用って、後からハローワークで還付してもらえるかなぁ?
だったら、マジにやるぞ。探偵。
バッシティ バッ、バッシティ バッシティ バット♪

って思った1冊でした。