ストリートチルドレン

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  • 更新:2014年6月10日
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ストリートチルドレン 著:盛田隆二

電車の中は読書タイムときめているんで、会社に着いたときに読み終わっちゃうと、帰りの電車で暇をもてあましてしまう。
なので、かなり未読となっている本のストックがあったにもかかわらず、無理矢理買ったのがこの本。
本屋で30分以上もかかって決めた本って、はずしちゃうことが多いんだけど、この本は面白かった。
新宿を舞台としたストーリーで、300年もの長き年月を経て、連綿と受け継がれている生と性を描いている。
読み終わった後、なんとなく中途半端な気がしたんだけど、著者の後書き読んだら物語は続いているらしい。2008年にフィリピンを舞台として。
何故フィリピンかは、とりあえずここでは言わないでおこう。
続く物語は「ニッポンの狩猟期2008」ってやつ。でもハードカバーか・・・
文庫になったら読もう。

それにしてもこの本、自分が何故ここに存在しているのか、ちょっと考えてしまう。
日本の東京の、ここ青山だけでも、ものすごい数の人が居る。
その一人一人に気の遠くなる程の時間を経た、生(性でもいいけど)の連鎖があって、今の自分が存在している。そしてその1つ1つの世代に物語りがる。
自分で知っているその連鎖なんて、せいぜいが2,3代までで、それ以前は想像することすら難しいけど、それは確実に存在していてるから今自分はここに居て、現在の物語を作り続けている。

んー ものすごく当たり前のことなんだけど、あらためて意識すると、すごく不思議だなぁ・・・

って思った1冊でした。