砂漠

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  • 更新:2014年6月10日
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砂漠 著:伊坂 幸太郎

大学に入学し、友人となった5人の男女の4年間の物語。
学生としての、ある意味クローズした世界の外側を「砂漠」と表現し、その砂漠(社会)へ踏み出すまでのストーリーなのかな?
青春物語だな。
小説の中に麻雀のシーンがいくつか出てくるので、麻雀を知っていると更に面白いかも。
僕自身は麻雀はしないし、ルールも全く知らないので、そのあたりはなんだかサッパリ分からないかったのだけどさ。
相変わらず、テンポの良い会話と、言葉にしない感情の表現(もっとも文章になってるけど)は、読んでいて小気味がいい。

文中に

「売れる、小説の条件」に奇しくも一致する。
ユーモアと軽快さと、知的さだ。
洒落ているだけで中身がない。

痛快に自分自身を皮肉ってるのかなぁ?(笑)

さて、もう1冊今週の金曜日までに読まなきゃいけない伊坂幸太郎さんの本があるんだな。
んー 読み切れるか「死神の精度」

きっと、西嶋なら

「おお、そんな本読んでる暇があるなら目の前の困ってる人を助けなさい」
「君がその本を読もうが読むまいが、アメリカは戦争をするのですよ」
「それより、中国語と確率の勉強でもした方がマシだと俺は思うのですよ」

なんて言うのかなぁ…

って思った1冊でした。
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