エポキシ

自分のサーフボードはショートもロングもポリエスターの方が多いんだけど、ここんとこメインで乗ってるのは新素材を使ったエポキシの板
サーフテックのTL2
この板見た目はポリエスターのノーストリンガーみたいだし
「ほんとに丈夫なのか?」って思っちゃう
ぶつけてみるわけにもいかず…

と思っていたら、板持って振り向いたときにコンクリの柱にぶつけた(笑)
ぶつけたとこは、ちょこっと白っぽくなっただけで、とくに平気みたいだったけどね

で、ちょっとリペアのことが気になって調べてみた
まぁサーフショップいけば売ってるけど高い
それに、パテのやつはTLなら後で塗装しちゃえばOKだけど、TL2はクリアだしパテだとちょっと見栄えがわるくなる

WEBで検索してみてたら、面白いエポキシを沢山作ってるところを発見
鳥人間コンテストの飛行機とかソーラーカーとかの作成に関わってたりするらしい
早速メールしてみたら、すっげー親切な人が群馬からわざわざ電話かけてくれた

その人によると

ポリエステルの樹脂と違って、エポキシはそれこそ何万種類もの製品ができるそうで
速乾性のものとか、ねばりのあるものとか、耐熱性のあるものとか
用途によってものすごく応用力があるそうだ

オイラの目的としては

『簡易に使えて、強度があり、耐年劣化が少なく、変色のないもの』

結果としては、まだ市販されてない特注品でほぼ満足のいくものが見つかった
(来年4月には発売するって言ってた)
市販されてないけど、小分けで買えるみたいだから、とりあえず注文しておいた
ただ、ポリエステル樹脂に比べると、扱いが少し難しくて、慣れるまでに少し経験がいるそうだ
コツは、必ず計量して混合比を間違えないこと
硬化剤が多くても少なくても物質が安定しなくて、強度が落ちるし、経年劣化が早いんだって
あとは、薄くのばすと平気だけど、カップとかに入れてそのまま放置すると240℃位まで発熱してブクブク泡立ってくるらしい(怖い…)

そんなこんなで、エポキシの特色とか、エポキシを使った工法とか色々聞けた
もうバリバリのエンジニアらしく、自分とこの製品が大好きみたいで、いろいろ話してくれるんだ(笑)
携帯で30分も話し込んでたしね
エポキシは粘りが強くて、多少ぶつけて白っぽくなっても、ポリエステル樹脂とちがってクラックのようなものは入りづらいそうだ
強度は10倍から100倍エポキシの方が強くて、飛行機の羽を作っても、ポリエステルだとミシミシ言うけど、エポキシだと粘りがあってミシリとも言わないらしい(比重はほぼ同じ)
だから、ボードも多少ぶつけたくらいならクラックにならないからフォームまで海水が浸透する心配はないと思う

オーダーした補修用のエポキシは
扱いが比較的簡単(エポキシは製品によっては温度管理が面倒)
粘りと強度は申し分なく、完全硬化後に研磨するとツヤが出る
経年による黄変はするらしい(気になるなら塗装しろって)
値段はキロ1万程度で、小分けだと高くて100g/2000円位
ポリエステル樹脂は半年位放置すると勝手に硬化して使えなくなるけど、エポキシは20年位はそのまま保存できるそうだ
そうなんだよねぇー
ポリエステル樹脂って、使おうと思うときに限って固まってて使えない…

誰かエポキシの板壊れたら言ってね!
ちょっと使ってみたいし(笑)