繋がれた明日

繋がれた明日 著:真保 裕一

またも超ヘヴィな内容です。

19才の夏、彼女への嫌がらせを続ける男と飲み屋で諍いになり、護身用に持っていたナイフで刺し殺してしまう。
未成年でもあり、その背景にも情状酌量の余地があるということで6~7年の実刑判決。
6年後仮出獄し社会へと復帰するが、殺人者としての烙印を押された自分はまだしも、その家族へも執拗な嫌がらせが…

そいえば東野さんの「手紙」もこんな内容だったなぁ。

この前読んだ「栄光なき凱旋」といいどうも題材が重いというか、ちょっと真保さんの路線って「ホワイトアウト」や「奪取」なんかの頃とはずいぶん違ってきた気がする。
いつから社会派作家に変わってきたんだろう?
やっぱ「奪取」のようなスピード感と爽快感を真保さんにはモトメテしまうのだけどなぁ。
「奪取」また読み返してみようか…

って思った1冊でした。
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