「真・誠・健」

タイトルは、なんだか里見八犬伝みたいな(ちょっと足りない)感じだけど、我が母校の校訓である。
って、そーだったっけかなぁ?
全然憶えてない。
そいえば、校歌とかも小中高とまったく1文節も憶えてない(笑)。
呆れるくらい記憶力が悪いってこともないんだろうけど、そもそもはなっから憶えてなかったのかも...ありうるな。
ラジオ体操が始まる前の歌は覚えていると言うのにだ。

それにしても、普通科のみで定員80名、しかも現存1年~3年の生徒数は全てそれを下回っている。
ってことは、入試って無いの?
それに、家政科は無くなっちゃったんだ...
近くに(といってもバスで40分位)工業高校があって、男子は結構そっちに行っちゃうから、家政科もあったし、学校中が女子だらけで、そりゃー天国みたいな高校だったんだけどね。
生徒数も半分位になっちゃったか。

よく見たら、中高一貫教育とかで

連携中学校からは、特別に「簡便な入試」を受けて入学することができます。

って、簡単な入試って何?
僕が入試のときは、それはそれは狭き門で、超難関の1.1倍もの倍率。
1.1倍って言えば、11人受けたら確実に1人落ちるわけで、その1/11バカにならないがため、試験前夜に友人宅を片っ端から訪問して、あの手この手で勉強妨害をしたというのに。
良い時代になったもんだ(って、たぶんそうじゃない)。

あら? 文化部に園芸部が無くなってるじゃん...

高校のときは、女子にもてたい一心で、3年間ずっとバンドやってたから、部活なんて週1時間強制的にやらされる部活以外やってないんだけど、その週1の部活が「園芸部」だったんだよね。
顧問の先生は生物の先生で、らっきょみたいなハゲちゃびんなんだけど、物静かな学者で、どんなことでも冷静沈着に対処できる、天才の余裕みたいな雰囲気の先生。

テストで9点(バンド仲間の親友は7点←バカ)しかとれなくても
「つぎはがんばりましょ~ね」と言ってくれたし
がんばれといわれても、鉛筆が転がる確率の問題なんだけど

誤って消しゴムが黒板に飛んでいっても
「○○君と◇◇君、あとで部屋にきてください」と優しく言ってくれるし
僕の反射神経が良すぎて、親友が投げた消しゴムが狙いを外して凄いスピードで飛んでいった
ちなみに、親友は生徒会長(だけど7点←バカ)

チューリップの球根植えるとき、花壇に人が入れるくらいの穴を掘っても
「球根はそんなに大きくありません」と普通に教えてくれるし
親友と僕は心から申し訳なく思った...

学年が変わるときの部活選択で、先生に今年も園芸部に入りたいことを親友と伝えに行くと

「君たちは体力が有り余っているようだから、違う部の方が良いと思います」

と言ったときの、ちょっとだけ悲しそうな目が今も忘れられない。
メガネの奥の目も潤みがちだったように思う。
そんなに別れが辛いなら、他へ行けなんて言わなきゃいいのに。
って、たぶん違う、泣くほど嫌だったのか...
僕たちは大好きだったのに。
でも、ゴメン先生。名前忘れました。
まだ元気かなぁ。