誘拐ラプソディー

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  • 更新:2014年6月10日
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誘拐ラプソディー 著:荻原 浩

ここんとこ村山由佳さんの本を立て続けに読んでいたから、本読むときに頭のモードがなんとなくピュアな感じになってて、この「誘拐ラプソディー」読み始めたときのギャップが、なんというか、フルコースのイタリア料理食ってる途中で吉野家の牛丼が出てきたみたいな・・(笑)
もっとも、イタリアンも吉野家の牛丼も、どっちも好きだけど。
モードが切り替わるまでに、ちょっと頭がウニ。

荻原浩さんの本は、前回読んだ「ハードボイルドエッグ」から2冊目となる。こんかいも、軽快な文章にちょっとホロっとさせるストーリー。

秀吉(ひでよし)は、金無い、女いない、サラ金に借金、しかも過去に数回の刑務所でのお勤め。
給料の前借りでもめて、勤め先の親方を殴り倒して出てきて警察に追われる。
サラ金の取り立てにも追われる。
不甲斐ない自分の人生をにけりをつけるべく、自殺しようとするが、やっぱり死ぬのは怖い、というか痛い。
偶然出会った、金持ちのガキ伝助(でんすけ)。
刑務所仲間だった、シゲさんの言葉を思い出し「完璧な誘拐」を実行することに・・・

いやー伝助君最高です。
それに、実は伝助君のパパさん、ヤクザの親分で、その筋の怖い人達てんこ盛りなんだけど、最後まで一人も人が死なない。
なんか読み終わったあとにすごく清々しいんだな。

これ、落ち込んでいるときとかに読むと元気でるよ。

って思った1冊でした。
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