ソウル・サーファー

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  • 更新:2014年6月10日
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ソウル・サーファー 著:ベサニー ハミルトン

ハワイのカウアイ島でサーフィンしているときに、サメに襲われ左腕を失ってしまった13才のサーファーガールの物語。
僕自身もサーファーなので、このニュースを何年か前にニュースで知ったときには少なからずショックを受けた。
さらに数ヶ月後、この少女が波乗りに復活した映像を見たときはもっと驚いたけど。

サーフィンは超バランスが必要なスポーツで、常に変化する波の上を3Dに動き回る。
しかも、波に乗るまでが大変で、アウト(沖)に出るためには、背丈ほどの波を越えていかなければならないときもある。
アウトに出て波に乗るためには、波のピーク(一番せり上がる部分)に良いタイミングで移動し、両手で力強くパドルし、波に合わせてボードを滑らせないといけない。
そして、絶妙のタイミングでテイクオフ(立ってボードに乗る)しなくてはならない。
テイクオフのタイミングが、少しでも早すぎると波に置いて行かれるし、少しでも遅いとボトム(波の底)に巻き込まれてしまう。
それを右手1本でこなすのだ。
想像してみてほしい。
幅50Cm足らず、長さ180Cm位の板が、波の上を滑り落ちていく一瞬に、片手で立ち上がることを。
すごすぎる…。
僕なんて、ショートだと両手が使えたって、テイクオフによく失敗するというのにだ。

彼女はロングもショートも乗る。
ショートでどうやってドルフィンスルー(ボードをで沈めて波の下をくぐる)するのかと思ったら、ノーズ(ボードの先端)にベルトを付けて、片手でボードを沈めるそうだ。
すげぇー…。

それにしても、13才の女の子がここまでタフとは。
年取って身体動かないなんて言ってられないな…

って思った1冊でした。
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