コフィン・ダンサー

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  • 更新:2014年6月10日
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コフィン・ダンサー 上 著:ジェフリー ディーヴァー

最近は金欠もあって、ずっと日本の作家の本を読んでいた。
(翻訳物は高い)
この人の本は、文庫本のやつはたぶん全部追っているけど、まず外れない。
なかでも、『The Blue Nowhere』は、コンピューター関係の仕事しているなら是非読んでみるといい。ふるえが来るほど面白いから。

映画の「ボーンコレクター」を観た人は多いかと思うけど(僕は観てない)、「コフィン・ダンサー」はその第二弾となる。
驚愕の頭脳を持つ四肢麻痺の科学捜査専門家リンカーン・ライムを主人公とし、元モデルでニューヨーク市警察官のアメリア・サックス他、「ボーンコレクター」でおなじみの顔ぶれが勢揃いである。
おもしろく無いわけがない。

武器密売人を告発するため、3人の証人に大陪審の召集がかかる。
大陪審が開かれるのは48時間後。
雇われた殺し屋コフィンダンサーが容赦なく執拗に証人をつけねらう。
先を読み、人の心を読み、周到な計画で殺人を遂行していく。
捜査陣の裏をかき、関係する人々を恐怖に陥れていくコフィンダンサー。
小さな断片が少しずつ繋がって行く。

まさに、ジェットコースターのように物語りは進む。しかも綿密に練られたプロットは1分の隙もない。
面白い本ほどあっという間に読み終わってしまう。

シリーズ物だけど物語は完全に完結しているから、「ボーンコレクター」を読んでなくても十分面白いと思うけど、やはりライムとアメリアの関係が気になるなら、最初から読んだ方が面白さ倍増だな。
次作がすげー気になるぞ。
このシリーズ、この後3作品あって、そのうち2作は翻訳されているんだけど、ハードカバーなんだよなぁ・・・
んー 文庫化されるまで、楽しみはもう少し先まで取っておこう。

って思った1冊でした。