あの日にドライブ

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  • 更新:2014年6月10日
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あの日にドライブ 著:荻原 浩

やっぱ2週間で3冊はちょっときつい。
基本的に通勤時間しか読まないんだけど、3冊だと何日か昼休みも読まないと追っつかない。
やべーやべー、昨日図書館に行って危うく4冊も借りてしまうとこだった。
予約しておいた2冊がすげぇー厚いのなんのって。
そんなには読めねぇ。

ってことで、前回同時に3冊借りた最後の荻原さんの本。
ちょっとゲラゲラ笑うって感じじゃないんだけど、なかなかシニカルな笑いがあちこちにある。

「もし…なら」「…たら」
そう人生は延々と続く捨拾選択の連続なのだ。
だから、つい、もしあのときこうしてたら… と考えてしまう。

一緒にした最後の仕事の打ち上げの後、「じゃあまたね」って駅で別れたけど、やっぱり思い直して彼女のアパートへ行っていたなら。
建築家を目指す大学生の彼女が、「私じゃダメなの?」って聞いてきたとき、もう少し真剣に受け止めてあげてたなら。
酔っ払った年上の彼女が、「ねぇ結婚しようか?」って言ったとき、笑って誤魔化さないで、真顔で「いいよ!」って言っていたら。
もし、僕がもう少し…

限りない選択の結果が今の自分居る場所なのだ。

ケン・グリムウッドの「リプレイ」って本を思い出した。
何度も生まれ変わって、何度も同じ人を愛するっている恋愛ファンタジーの物語。
生まれ変わっても、ある時期に前世の記憶をすべて思い出す。

もし、僕が高校生に戻れて、なおかつすべての記憶、それに知識をそのままもっていたらどうなるだろう?
ってなことを想像してみるのも色々と面白い。

って思った1冊でした。
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