Windows にはネットワーク間で外字を共有する仕組みは用意されていません。
「外字Share」は、サーバ/クライアントにそれぞれサービスをインストールしサービスレベルで外字を共有する仕組みを提供します。
複数の外字フォントファイルを複数のフォントへ個別にリンク可能です。
サービスとして稼働するので、ログオンしていなくてもリアルタイムにサーバにある外字をクライアントがダウンロードしリンクできます。
ダウンロードは、UNC(ファイル共有)、FTP、HTTPを利用し外字をクライアントにコピーします。
またこれらのプロトコルは併用可能でクライアントで選択できます。
外字サーバ/クライアント共通のUIツールを利用しサービスの設定やサービスの開始・停止が行えます。
外字サーバ/クライアント共に、ログオンされている状態では常駐プログラムが1つ起動しています。
この常駐プログラムは主にクライアントで機能し、外字更新の状況をタスクメニューのバルーン表示でユーザーへ伝えます。
また、先の共通UIツールの起動他、手動での最新外字リクエスト・リロード等の処理を行います。
今見ている説明ページは、タスクバーにある常駐プログラム「EudcMonitor」の右クリック「外字サービスの説明」から遷移し、「操作説明と設定」からいつでも表示できます。
お知らせ:
2012/07/22
v1.0 パッケージをリリースしました。
外字サーバ・クライアント共に Windows7 / Vista / XP / WindowsServer2003以降、それぞれの 32Bit/64Bit OSで稼働します。
また、.NET Framework2.0 以上がインストールできるOSであれば上記以外でも稼働します。
サービスやUIツール間の通知はUDPを利用して通信します。
クライアントへの外字ダウンロードは UNC(ファイル共有)/FTP/HTTP の何れかを利用しします。
インストールしたサービス・プログラムがネットワークを利用できるように、必要なファイアーウォールの設定はインストール時に自動で行います。
本パッケージには、下記に説明する3つのインストーラのが含まれています。
それぞれ個別にインストールして下さい。
インストールはそれぞれのフォルダにある「setup.exe」を管理者権限で実行して下さい。
外字Shareは下記例のようなネットワーク構成で利用します。
ネットワーク内で外字サーバは1台、クライアントはn台となります。
クライアント数は登録したライセンスにより制限があります。
外字サーバはサーバOSでなくてもOKです。
また、クライアントの1台を外字サーバと兼ねてもOKです。
外字Shareのデータフローを説明します。
本システムはサービス間及びプログラム間の連携をUDP通信を利用して処理しています。
各ポート番号はインストール時の規定値です。何れも設定にて変更が可能です。
下図のポートが全て未使用であればインストール後の設定は必要ありません。
処理連携用のUDP設定を変更する場合、各サービス・プログラム毎に設定する必要があります。
設定する場所は下記の通りです。
設定場所 | 設定項目 | 規定値 | 必須 |
---|---|---|---|
外字サーバサービスタブ | ネットワーク設定:UDP受信 | 1001(a) | ○ |
ネットワーク設定:UDP送信 | 1011(b) | ○ | |
ネットワーク設定:一斉通知クライアントUDP受信 | 1002(c) | ○ | |
外字クライアントサービスタブ | ネットワーク設定:UDP受信 | 1002(c) | ○ |
ネットワーク設定:UDP送信 | 1012(d) | ○ | |
ネットワーク設定:外字サーバUDP受信 | 1001(a) | ○ | |
ネットワーク設定:外字モニタUDP受信 | 1003(h) | ○ | |
Pingテストタブ | Ping送受信Port:送信 | 1020(e) | △ |
Ping送受信Port:受信 | 1000(f) | △ | |
外字サービス受信Port:サーバ | 1001(a) | − | |
外字サービス受信Port:クライアント | 1002(c) | − | |
外字サービス受信Port:モニタ | 1003(h) | − | |
EudcMonitorの設定 | ポート設定:外字サーバUDP受信 | 1001(a) | ○ |
本ツールのUDP受信:サーバ | 1003(h) | ○ | |
本ツールのUDP送信:サーバ | 1015(g) | ○ |
「△」はPingを処理する場合は必須です。
その場合「−」となっている部分で、Pingテストを行いたい箇所のみ指定します。
注意:
ポートの設定を誤ると正しく処理が連携しません。修正する場合は必ず上記のデータフロー図のような相互関係になるように設定して下さい。
外字ダウンロードでのFTP/HTTPのポートの指定は、外字サーバで「EudcServiceUI」の「外字サーバサービスタブ」「外字監視リスト」の「ネットワークパス」で行います。
どのプロトコルを利用するかの設定は、外字クライアントで「EudcServiceUI」の「外字クライアントサービスタブ」「ダウンロード」で行います。
サービスとしてインストールされます。
サービス名: EudcNoticeService
サービス表示名: 外字サーバ 外字更新通知 [外字Share]
このサービスは、監視している外字フォントファイルが更新されると、UDPのブロードキャストを利用し、外字クライアントサービスへ更新を通知をします。
事前に「EudcServiceUI」の「外字サーバサービスタブ」で監視する外字フォントファイルを設定する必要があります。
設定が完了したらサービスを開始して下さい。
サービスの開始は「EudcServiceUI」からも、「コンピュータの管理」「サービス」から開始することもできます。
次回PC起動時からサービスは自動で開始されます。
サービスとしてインストールされます。
サービス名: EudcUpdateService
サービス表示名: 外字クライアント 外字自動更新 [外字Share]
このサービスは、外字サーバサービスから通知を受け、連絡された外字フォントファイルをダウンロードし、指定の場所へコピーした後、指定のフォントへリンクします。
事前に「EudcServiceUI」の「外字クライアントサービスタブ」からダウンロードするプロトコル等を設定する必要があります。
設定が完了したらサービスを開始して下さい。
サービスの開始は「EudcServiceUI」からも、「コンピュータの管理」「サービス」から開始することもできます。
次回PC起動時からサービスは自動で開始されます。
ログオンするとタスクトレイに常駐するプログラムとしてインストールします。
アイコン右クリックにより各処理を選択します。
また、各サービスや連携プログラムからのメッセージをバルーン表示で通知します。
外字サーバ・クライアント共に利用しますがクライアントでの利用が主になります。
タスクトレイのアイコン右クリックメニューより下記の処理を行います。
設定ダイアログ表示中はサービスからの状態通知メッセージの受信を停止します。
設定項目
コマンドラインからも起動できますが、通常は常駐プログラム「EudcMonitor」のメニューから起動します。 外字サーバ・クライアント共に利用します。
管理者権限で起動できない場合は利用が制限されます。
盾のアイコンがタブについている部分は管理者権限でないと利用できません。
コマンドラインから起動する場合、プログラムはインストールパス「\Program Files\JJworkshop\EudcShareUItools」にあります。
タブにより5つの操作ができます。
それぞれのタブで F5キーを押下すると最新の情報に更新します。
ライセンス未登録の場合、外字サーバサービスをインストールしたPCの「外字サーバサービスタブ」に「ライセンス登録」ボタンを表示します。
ラインセンスを登録する場合、このボタンを押下し通知したライセンスコードを入力して下さい。
ライセンス登録が完了すると試用期間を解除します。
試用期間は利用開始から60日です。
サーバにインストールした外字サーバサービスの設定及びコントロールを行います。
管理者権限でないと操作できません。
項目説明:
クライアントにインストールした外字クライアントサービスの設定及びコントロールを行います。
管理者権限でないと操作できません。
項目説明:
本システムの各サービスとプログラムからの処理ログを表示します。
F5キーを押下すると最新のログにリフレッシュします。
ここで表示しているログの内容は、「コンピュータの管理」の「イベントビューアー」「アプリケーションとサービスログ」の
「EudcService」に記録しているログと同じものです。
項目説明:
ネットワークに Pingデータをブロードキャストして、各サービスやプログラムの稼働状況を確認します。
(ノードの到達性を確認するpingコマンドではありません)
本システムのサービスやプログラムは、この Pingデータを受けると状況を返信する機能を有しています。
その応答情報を表示します。
項目説明:
以下 Ping結果表示のサンプルです。
行頭のマークで、「→」はこのPCから送信した情報で「←」は受信した情報になります。
◇稼働状況テスト開始 ◇PING受信開始(停止は ESCキー押下) →外字サーバサービスへ更新データリクエスト送信 IP:255.255.255.255 Port:1001 →外字クライアントサービスへPING送信 IP:255.255.255.255 Port:1002 →外字モニタへPING送信 IP:255.255.255.255 Port:1003 ←外字クライアント PING返信 IP:192.168.1.100 Port:1012 Return: L=1002 S=1012 Notice-L=1001 ←外字サーバ 更新情報返信 IP:192.168.1.100 Port:1011 サーバ外字: UNC=PC-HOGEHOGE\eudc\eudc1.tte FTP=ftp.hogehoge.com:21/eudc/EUDC1.TTE USER=eudcUser 対象外字:eudc1.tte 対象Font:MS ゴシック 対象CP:932 最終更新日時:20120116-225324-000 ←外字サーバ 更新情報返信 IP:192.168.1.100 Port:1011 サーバ外字: UNC=PC-HOGEHOGE\eudc\eudc2.tte HTTP=hogehoge.com:80/eudc/EUDC2.TTE 対象外字:eudc2.tte 対象Font:MS 明朝 対象CP:932 最終更新日時:20120116-225336-000 ◇PING受信終了
この結果から、外字サーバやクライアントからの返信情報を確認し、サービス間の通信が正しく連携されているか確認できます。
PCに設定されている外字情報を表示し、外字リンクの解除や外字フォントファイルの削除を行います。
この処理はレジストリの変更を伴うので管理者権限でないと操作できません。
この処理を通常あまり使うことはありませんが、システム導入時等に外字リンクを初期状態に戻したい時等に使用します。
補足:
外字フォントファイルのリンク情報はコードページ毎に全てレジストリに記録されています。
対象となるレジストリはログオンしているユーザーのレジストリになります。
この処理はそのレジストリ情報をクリアできます。
複数のユーザーでPCを共有している場合はそれぞれで処理する必要があります。
項目説明:
最新の外字データを外字サーバへリクエストします。
「EudcMonitor」のメニュー「最新外字をリクエスト」から呼び出すこともコマンドラインから起動することも出来ます。
処理するとイベントログにログを出力します。
コマンドラインから起動した場合、処理経過を標準出力へ出力します。
プログラムはインストールパス「\Program Files\JJworkshop\EudcShareUItools」にあります。
コマンドラインから起動時のパラメタ
EudcRequester.exe <UDP送信ポート> <外字サーバのUDP受信ポート>
このPCにリンクされいる外字をリフレッシュします。。
「EudcMonitor」のメニュー「外字リロード」から呼び出すこともコマンドラインから起動することも出来ます。
メニューから処理する場合は、「EudcMonitor」の設定で「更新通知後、外字更新は手動で行う」がチェックされていないとメニューに現れません。
処理するとイベントログにログを出力します。
コマンドラインから起動した場合、処理経過を標準出力へ出力します。
プログラムはインストールパス「\Program Files\JJworkshop\EudcShareUItools」にあります。
コマンドラインか起動時のパラメタ
EudcReloader.exe [コードページ]
リフレッシュとは:
各種インプットメソッドを利用するプログラムが既に起動している状態で外字フォントファイルを置換すると、
それらアプリケーションでの外字表示が最新に置き換わらない場合があります。
これを回避するため、一度リンクしている外字フォントファイルを対象フォントから外して再リンクすることで外字表示をリフレッシュしています。
またこれにより、インプットメソッドの一覧表示の外字部分もリフレッシュします。
アンインストールするには起動しているサービスを停止して下さい。
サービスの停止は「EudcServiceUI」の「外字サーバサービスタブ」「外字クライアントサービスタブ」から行えます。
また、常駐している「EudcMonitor」を終了して下さい。
次に、コントロールパネルの「プログラムと機能」(Windows7/Vistaの場合)もしくは「プログラムの追加と削除」(XPの場合)から、プログラムやサービスを選択しアンインストールして下さい。
外字サーバは「EudcNoticeService」「EudcShareUItools」、外字クライアントは「EudcUpdateService」「EudcShareUItools」をそれぞれアンインストールします。
本システムはシェアウェアとなります。
試用を終え、正式に利用する場合はライセンスを取得して下さい。
ライセンスは、外字サーバの「EudcServiceUI」で登録できます。
試用期間は60日となります。
試用期間を過ぎると外字サーバは外字データ変更をクライアントに通知しなくなります。
クライアントの数により3つのライセンスパタンがあります。
何れのライセンスでも外字サーバ1つにつき1ライセンス必要です。
1つのネットワークに2つ以上の外字サーバを立てることも可能ですが、その場合は外字サーバ分のライセンスが必要になります。
サーバがクライアントも兼ねる場合は、そのサーバも1台のクライアントとしてカウントして下さい。
ライセンスをアップグレードする場合は下記の料金にてアップグレードいたします。
下記メールアドレスへご連絡下さい。
折り返し振込先の連絡を致します。
↓
info@jjworkshop.com
入金の確認ができましたらライセンスをメールにて送付いたします。
領収書等必要な場合は申しつけ下さい。
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