イリュージョン:マジシャン第Ⅱ幕 著:松岡圭祐
この人の本を読むのは久々で、「千里眼の岬美由紀」シリーズ、「催眠の嵯峨敏也」シリーズ、何れももかなり面白くって、文庫になるやすぐに買って読んでいたんだけど、千里眼シリーズがあまりにも突飛な展開になってきたから、途中で息切れしてしまって、読むのを止めてた。
このイリュージョンの1幕目にあたる「マジシャン」は、1年以上も前に読んでいたんだけど、続編が出ているとは知らなかった。
(ちなみに、この本イリュージョンは借り物です)
ちょっと全体的に軽いけど、漫画を読むようなストーリー展開で、あまり考えずに楽しめる。
その時々の時事をスパイスのように取り入れて、うまく身近さを演出している。
悪く言えば、ちょっと都合良く物語りが進み過ぎ。
で、このシリーズ、前回の「里見沙希」がまた大活躍と思って読むと、なんでこんなに長い前振りなんだろ? って戸惑ってしまう。>自分
半分以上読んでも、それに気が付かなかった。>自分
ってことで、シリーズとしては繋がっているけど、キャスティングが違います。
途中、やっぱ漫画チックだなぁ って読み進めていたけど、最後にけっこうやられる。
不意のカウンターパンチがアゴをかすめたみたいに。
ちょっとホロっと。
ありがちな展開にもかかわらず、こうゆうの弱いんだよね。
ちょっと読むのを止めてたけど、このシリーズも続くみたいだし、また「千里眼」シリーズも読み続けてみようかなぁ。
でも、どこまで読んだか忘れたぞ・・・
スーパーウーマン、岬美由紀がその後どうなったかとても気になってきた
って思った1冊でした。
追記:2004.11.16
このエンディングどっかで読んだなぁ・・・
って思って、すっかりこの作者の別の作品だと思っていたけど、本の借り主に聞いてやっと氷解。
いままで読んだ日本の作家の中で、ぼくが一番面白いと思った本のパクリだ。
そう、「奪取」。
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