パラレルワールド・ラブストーリー

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  • 更新:2014年6月10日
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パラレルワールド・ラブストーリー 著:東野 圭吾
外さないで読めるから、さらに今読んでるのが「天空の蜂」だったりする。
ってことで、3冊(1冊はまだ未読)続けて東野さんの本を読んでるけど、そろそろ他の作家も読みたくなってきた。

パラレルワールド・ラブストーリーは、前回読んだ「変身」と同じく少しSFっぽい。
1人の女性との恋愛をめぐって、友情と愛情で揺れ動いていく、男2人女1人の物語。
3人は同じ研究室に所属する研究員で、次期リアリティシステム(バーチャルリアリティーの進化したシステム)や人間の記憶に関する研究なんかしている。
ラブストーリーっていっても、東野さんの小説なんで、そんじょそこらのラブストーリーとはちょっと違う。
少しタネ明かしをすると、記憶を改変できるシステムを親友が開発する。
本当に彼女は俺の恋人なのか・・・?
巧妙にゆがめられた現在の自分と、欠落した過去とがシーン毎に交差し、ある1点に向かって収束していく。
そこにある真実は・・・

たしかに記憶が書き換え出来ればいいのに・・・
とか、
忘れてしまえれば良いのに・・・
とかってあるけど、その度に記憶を書き換えちゃったら、それはそれで自分じゃなくなるような気がするなぁ。
リセットボタンと同じかな。
ダメだったらやり直せばいいじゃん みたいな。
それは、やっぱズルじゃん!?
あー でも、トラウマになるような悲惨な記憶をけしてあげられれば、それはそれで救われる人は多いだろうなぁ。

って思った1冊でした。
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