グレイヴディッガー

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  • 更新:2014年6月10日
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グレイヴディッガー 著:高野和明

以前に読んだ「13階段」を書いた作家の本。
13階段のときの感想文で、ちょっとこの結末は・・・
って書いたのだけど、この本は素敵(笑)

ちょっと荒唐無稽な感じはするけど、そもそも小説はフィクションなわけだし、本当にありそうな話に、どれだけ真実に近そうな嘘っぽさを混ぜるかで、面白みが増してくるんじゃないかと思う。
この小説は、ちょっと嘘っぽさのエッセンスが多すぎる感じがするけど、それでもなお面白い。
「踊る大捜査線」みたいな感じかな。

生来の悪党の八神(やがみ)が、1つだけ善行をするため、骨髄移植のドナーとなる。
心許ない懐具合のため、部屋を交換して住んでいる、詐欺師仲間の友人宅へ金を借りに行くと、その友人は殺されていていた。
つまり、自分の部屋で友人が殺されているわけだ。
そこから大逃走劇が始まる。
都内で時を同じくして、魔女狩りの拷問を模倣した連続猟奇殺人が発生。
八神を追いかけるのは、警察、友人殺しの犯人?、そして・・・
果たして、自分の骨髄を無事届けて、唯一の善行は全うできるのか。
もう、追いかけてくる奴らのてんこ盛り状態なのだ。

骨髄移植って話は聞くけど、具体的にどんなことするのか知らなかった。
移植っていうから、手術するのかと思ってたんだけど、移植そのものは点滴で終わっちゃうってはじめて知った。
ドナー登録しようかなぁ・・

って思った1冊でした。
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