夏の避暑地にて

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  • 更新:2014年6月10日
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ホテルの裏山はちょっとした散歩コースになってるらしい
海のリゾートは馴染みがあるけど、山なんて温泉旅館くらいで、こんな山のリゾートホテルなんて泊まったことない
まぁそんなだから、どんなものかと彼女と散歩することにしてみた

これが、散歩というよりトレッキングといった方がいいくらい、かなりハードな感じ
ガキの頃に野山や川を駆けめぐった時のみたいだ
もっとも、これなら勝手知ったるというか…

などと考えてるそばから、スタコラと先に進む彼女
いつもはボケラァ~としてるくせに何故にそうも健脚?

「ちょっ! ちょっと待ってよ」
「何でスタスタ先にいっちゃうわけ?」

「遅いよ! キミ」

はっつはーん! これはあれだな
人気のないところへ誘って、××なことをする気…

「ほら、そこ!」
「スケベなこと考えてると川に落ちるよ!」

パシッと
彼女が通った藪から跳ね返った木がこちらにムチのように戻ってきて見事に俺のデコにヒット

「うわっ!」

っと、そのままバランスを崩して見事に川に落っこちた

「何すんだよ! 糞っ!!」

「もう、そっちに行くと危ないって」
「なんか変な鳥の鳴き声聞こえるし上っちゃダメだよ」

などといっても聞く耳もたねぇーし…
マジやばいってそっちは

なんだか、獣道みたいになってるところをよじ登ってる彼女
仕方がないので、俺も後に続いて上っていく

「ほらほらほら」
「やっぱ変な鳥いるじゃん!」

右の岩場に、見るからに性格の悪そうな番(つがい)の鳥達がこっちを見てる
しかも翼竜かってほどすげーデカイし

「平気よ!」
「別にこっちのこと気にしてないみたいだし」

いやいや
あなたのことは気にしてないみたいですが、俺のことガン見してますし…
「ギョエェ~」とか鳴いて威嚇してますし…

「うわ、飛んできやがったし」

手離すと転げ落ちそうだからキックで応戦

「んにゃろ! あっちいけ!」

とりあえず、いくぶん小さい方は撃退(たぶん♂)
ここで、残った1匹(たぶん♀)が一際甲高い声で

『き”ょえ”~っ”』

っと鳴いて飛び立つ

こいつマジやべぇ…
くっ喰われる…

またもキックで応戦するも、片足囓られた
超痛ぇーし、血出てるし…

「たっ たしけてぇ~!!」

と、声に反応してか、右手の岩場がパカっと開いて、銀色の四角い金属がウィーンとせり上がってきた
上部のモニタにJCBのロゴが映ってて、その右にカードを読み込むスリットが入ってる
モニタの下に、なにやら文言が流れていて

『この鳥を追い払いたい場合は$900お支払い下さい』

「払いますっ!」
「もちろん喜んで払いますとも!」

『お支払いありがとうございました』

上の方で腹抱えて笑ってる彼女

「何やってんの?(笑)」

「えーっと、支払い」

って、そーじゃねぇーよ、まったく

なんなんだよこの散歩コース
って、あなた何笑ってる場合アルか!
あまりの怖さに変な中国人になってる俺

糞っ!
あんたがそっちにいっちゃうからでしょ~が

「ちょっとスリルがあって面白かったね!」

全然面白くねぇーし
足囓られたし
血ぃ出たし
それに$900も払わされたし
全くろくでもねぇー!

「だから、勝手にまたスタスタ歩いて行くなってば!」
「ろくでもないことになるから」

と、いきなり道が開け近代的な扉が現れてちょっとホッとする
どうやら、獣道を抜けて下ったところがホテルの庭につながっていたらしい

どこから見つけてきたのか、ホテルのロビーで消化器を持ってる彼女

「ねぇ これそこにおっこちてたよ」
「これ持ってれば変な鳥とか出てきても大丈夫じゃない?」

いや、ホテルの中だから、もう変な鳥とか出てこないし(たぶん)
それに、落っこちてたわけじゃなくて置いてあったんだと思う

それよっか、こんな扉だらけのロビーで勝手にあっちこっち歩き回ったら迷子になるってば
と、言ってるそばから適当な扉に入るし…

「だから、勝手にあちこち行っちゃだめだって!」

案の定、迷宮のようなロビーから忽然と消える彼女
そこいらじゅうの扉を開けてみてもまったく人の気配すらない

「言わんこっちゃねぇ… ったく」
「どこ行った~!」 と叫ぶ俺

すると、リノリュームの格子柄の床の一部がぱかっと開いて、先ほどと同じ銀色の四角い金属がせり上がってきた
『彼女を見つけて欲しいなら$900お支払い下さい』

またかよ…

「払うよ 払うけど、その前にトイレはどこだ?」


てーとこで目が覚めました

そのほかの ろくでもない夢とか

そんなこんなで
今朝はサイズアップ期待して海に行きましたがちょっと肩すかし
朝のうちはそこそこ遊べましたけどね
最初右で3人、割れづらいけどたまに胸位のセットがはいって面もクリーンで良い感じ
途中で人が増えてロングだらけになったんで板をBDに変え、少し面の荒れてる左に移動して一人貸し切り
なんだか平日のホームは知らない人ばっかでアウェイな感じ…