2008年11月07日
働かざる者食い意地だけは一人前
部屋中さがしたって12円しかなかった時代の話
そもそもその12円だって1円玉とか5円玉しかなくて、そのままじゃ電話すら掛けられないのだ
俺の田舎まで公衆電話で10円3秒とかいう空恐ろしい時代だ
3秒で今置かれている状況を誰かに伝えることを想像してみてほしい
「やぁオヤジ元気? バイトはしてるんだけどだいたい3日で全部使っちゃっうもんだからもう全然金が無くてさぁ ここ2週間タマネギしか食ってなくてもうそのタマネギも無いのよ バイト行くにもバイクに入れるガソリン代がなくて途方に暮れてるわけ だもんでできたらで良いんだけどお金送ってくれない? いやいや 家もビンボで金ないの知ってっからとりあえず月末までの米代だけでいいのよ 来月からは心入れ替えて計画的に生きていくからさ ごめんね」
なんて言った日には
「やぁオヤジ元気? バイトは」 あたりで プー・プー・プー
オヤジにしたって、「元気? バイトは」なんて聞かれても
『俺はおまえと違ってバイトじゃなくてちゃんと社会に貢献する仕事してんだ!』と憤るに決まってる
正確に伝えることが正しく伝わることではないのだ
要件は簡潔に短くが鉄則
「金無い 死ぬ 送金1万で!」
と、かなり短縮した状況説明になるわけだ
しかも途中で噛んだら死活問題に関わってくるので何度も噛まないように反復練習してから事に挑まなくてはならない
それに相手のリプライが期待できるほどの時間はないので、実際に金が送られてくるかは一か八かの大博打
よしんばリプライがあったとしても「嫌だ!」とか言われちゃったら明日への希望の火が消えてしまうので、なまじ返事など聞かない方が明日への希望がつながる
とまぁ ここまでは前置きで、そんな時代の話ってことね
金はないが暇は腐るほどあった
というか
バイト代→3日で使い切る→バイト行けない→暇→でも腹は減る
ってな図式だ
住んでたところは千葉の辺境の地、当時は俺の田舎と大差ないくらい周りは田んぼか畑だった
暇だし、バイト行けないし、腹は減るしだけど、食材だけは周りに豊富に生えていたのだ
もっとも自然に生えた物じゃないと思うが
だってビニールハウスとかだし
農家の人だって生活かかってるかも知れないが
こっちは生死がかかっているのだ(セーシはあっちこっちに蒔いていたけどそれはまた別の話)
実際その年は体重が47キロくらいまで落ちちゃって、痩せこけた人間というよりは活きの良いミイラみたいだったし
そんなこんなで夜は採食活動のための時間となる
昼は電気とかガスの集金が来ちゃうから気配を消して部屋からは出ない
それに真っ昼間には危険が多くて採食活動にはむかないのだ
・キャベツ編
これはアパートの裏手に畑があった
割と簡単にいけるだろうと見切ったのだが 甘かった…
あれって引っこ抜こうとしても無理 だって根っこ1メールくらいあるし
両端をハシッっとつかんでぐりぐりしても抜けやしねぇー…
やっと抜けたと思ったら葉っぱだけ
しかも、そのまま勢い余ってそのまま後ろにゴロゴロ1回転 マンガみてぇーだ
それでも、なんとか泥だらけになりながらキャベツ1個ゲット
2食分くらいにはなったけど、労力のわりには報われない味
・二十日大根編
キャベツで懲りたんでもっと簡単に抜ける奴をターゲットにしたのだ
まぁ簡単には抜けるけど嵩の割には食える部分が少なすぎ
4,5本じゃ1食分にもならない
それに生で食ってもたして美味くないのだ
えっ 煮ればって?
ガスなんてとっくに止められちゃってますし
・イチゴ編
これはかなりデンジャラス
だって、たぶんすぐ側が畑の持ち主の母屋
物音がするたびに塀にへばりついて息を殺して待機
もちろん頭の中ではルパン三世のテーマがリフレインしている
時期が早かったのと待機時間が長すぎたのとで5,6個しかゲットできなかった…
でも量は少ないがデザートとしては最高
残念なのは前菜どころかメインディッシュすら無いこと
・トマト編
これはハウスに侵入するまでと撤収するタイミングさえ神経を使えば後は比較的安全
暗がりから匍匐前進して素早く侵入
シャツをズボンの中に入れてベルトできつく縛る
あとは手当たり次第にトマトをもいではシャツの中に入れていくのだ
活きの良いミイラにエイリアンが卵生み付けたみたいな様相になってくる
撤収はもう運だけに頼るしかない
俺は見えない 俺は見えない と心でつぶやきながら運を天に任せてダッシュだ
量だけは3,4日トマトだけで生きていけるほど収穫したけど残念なことに明るいところでみたら全部青くて堅かった…(なんかそんな歌あったなぁ)
泣いたね この世に神はいないのかと
シャリシャリ食ったけどさ
ってなことをだ
ここんとこなかなか後2キロの減量がうまくいかなくてどーするかなぁー
なんて考えているときに思い出した
投稿者 jjworkshop : 12:55 | つっこみを入れる (2) | トラックバック
2008年11月06日
睡眠の秘密
思ったように仕事が捗らなくて、ペアを組んで仕事をしている彼女と何度もプログラムを修正しては実行しうんざりするほどのテスト結果を電卓はじいて計算
何度やっても集計が合わない…
終電までもう何本もない遅い時間になってしまった
「ダメだ! もう引き上げよう 帰れなくなっちゃうし」
「じゃあとこれだけ1度流したら終わりにシマス」
彼女はチャイニーズのハーフで小柄な身体にポニーテールがとても似合ってる
だいたいいつもミニのビジネススーツで何故かストッキングははかない
そしてクリクリとした大きな瞳がとてもチャーミングだ
少し下り坂で早歩きになる駅までの道を颯爽と歩く彼女
帰り道に彼女とくだらないおしゃべりをするのはいつも楽しい
ポニーテールとミニの生足には今も昔もめっぽう弱いのだ
「俺ここんとこよく寝るんだよ 朝起きれねぇーし」
「あれかなぁ 人間起きてる時って疲れること多いし摩耗するじゃん?」
「いっぱい寝た方がやっぱ長生きするんじゃね?」
「なに言ってるんデスカ」
「人間って一生で寝る時間はキマッテるんですよ」
「寝過ぎると残り少なくなりマスヨ」
「だからお年寄りは早起きでしょ?」
大きな目で真剣に答える彼女の説明にはなんか説得力ある
「え”~ そなの?」
「じゃ一緒に寝て試してみよ?」
「何を試すんデスカ?」
「いや ほれ いろいろとさ♪」
「OKデスよ でも 今度生まれ変わったらネ♪」
いやいや
今度生まれ変わったらの場合は他にも何人か控えているので、順番からいえば3回くらい生まれ変わらないきゃならないんだけどなぁ
って思ったんだけど
一々事情を説明するのは面倒というか相手にされないと思ったのでスルー
って、スルーされたのは俺か…
「あれ?」
「そいえば最後に流したプログラムが使った作業エリアってパージした?」
「あっ…」
「スミマセン ウッカリしてて忘れちゃいました…」
「ここのユーザーうるさいんだよ」
「もう終電なくなっちゃうしなぁ」
やほっ! チャンス到来!
これで終電に間に合わないってことで経費でどっかにシュクハクしてしまえる
そうなってしまえば ほれ 生まれ変わってなんていってても
あんな ちょめちょめ とか こんな ちょめちょめ とか
(と、ささやく妄想好きの悪魔ちゃん)
いいよ いいよ
おれがちょっくら走って戻って後処理してくるから先に電車で帰っていいよ
って言うのがカッチョ良いぞ!
(と、耳打ちするジェントルな天使ちゃん)
毎度俺の脳内で繰り広げられている、悪魔界と天使界の壮絶な戦い
ほらみてみなよ あの白い太ももちゃん♪
あんた太ももフェチだったろ?
ここで帰しちゃダメよ(と悪魔ちゃん)
あしたも仕事がんばってもらうんだしチミはリーダーでしょ
職権を乱用しちゃいかんよ
それにチャンスは今でなくてもいいんだし
フォッフォッフォ(と天使ちゃん)
そのうち、どっちも悪魔になったりする
えっ? 結局どうしたかって?
そりゃーもちろん
ってな昔々の事を、ここ最近10時間以上も寝ちゃってる朝に思い出したのだ
それにしても週末の波乗り後の1,2日はほんとよく寝るなぁ
投稿者 jjworkshop : 12:59 | つっこみを入れる (8) | トラックバック
2008年10月22日
バイクと彼女と海の話
地下鉄の階段を上がってきて周りを見渡し出口を間違えたことに気がついた
あちゃー 俺のバイク停めたのこっち口じゃなかった…
また階段を下りるのも億劫だったんでちょっと遠回りになるけど東口方面へテクテク歩いていく
まぁ天気も良い夏の朝だしね
「おっきいーバイクねぇ? ちょっと押しがけしてみていい?」
「今キョーシュウジョで習ってるのよ」
おいおい
イキナリ押しがけって何よ?
イマドキの教習所はそんなことも教えるのか?
というか君は誰?
そしてその挑発的なまでに短いスカートは何?
などと心の中の俺に問いかけてる間に左手に持ってたキーを素早く奪い取った彼女
キーをイグニッションに差し込み右へ回すと左足でギアを2速に入れ替えて左のクラッチを握り
よいしょっとばかりに俺のバイクを押し始める
えー ぱんつ見えそうなんですが
つか 見えてますし
って まてまて そりゃ俺のバイクだぞ
などと心の中でつぶやいている場合じゃない
「ちょっ 何?」
「こらこら そんなヨタヨタじゃ…」
と、案の定クラッチ放したとたんに車体はカックンと止まってしまってバイクの下敷きに
まぁおかげでバイクは無傷だったんだけど
「ちょっといつまで人のパンツ見てんのよ!」
「さっさと助けなさいよ スケベ!」
「あのさー」
「なにをやっているのかな君は? 俺のバイクで」
「押しがけ」
なるほど
って、納得している場合じゃない
「あのね このバイク200キロくらいあんの」
「いくら君のお尻が他のパーツよりおっきいからってその体重じゃ押しがけ無理」
「それにね ほら ここに赤いポッチあるでしょ?」
「これ押すと」
ギュルルルーン! フォーン! フォーン!
「簡単にエンジンかかるのよ」
「きみのキョーシュージョでは習わなかったのかな?」
などと説明している場合でもない気もするが…
「乗っけて! 後ろでいいから」
やれやれ…
なんだか分からんがまぁいいや
短いスカートと気の強い女には昔からめっぽう弱いのだ
「どこまで?」
「中野の方」
「んじゃ俺途中で中華食材買って帰るんでそこ寄ってからだけどいいか?」
「うん」
どっちかってーとタンデムのライディングは好きじゃないんだけど
後ろに乗ってるのが女の子だとお腹に回された右腕だとか
背中にポニョっと2つあたるステキな感触だとか
腰に感じる素足の太ももだとか
えーこれって色々オッケーってことなのか?
なんて色々妄想してたら案の定道を間違えた…
「スケベさん 私を何処に連れて行こうとしているのかな??」
「いや… ちょっと考え事してたら道間違えた」
「どうせスケベなことでしょ?」
「いや ボスニアヘルセゴビナの内戦についてちょっと」
「ふーん すごいね」
えっ そこ信じるとこか?
もしかして気が強い割には素直で良い子なのか??
「って あんたアホじゃない?」
「あそこの内戦って10年以上も前に終わってるよ」
あはは…
短いスカートと気が強くて頭の良い女には昔からめっぽう弱いのだ
信号待ちで停まった時、横の車からラジオの音が聞こえてきた
・・・サーフ情報 ・・方面天気も良くて快晴です
まさに夏の朝って感じで大変きもちいいですねぇ
海はまずまずのスウェルが届いてきててまだ風もなくグッドコンディション
では、今日の3曲目のナンバーは気持ちの良い朝に・・・
「波あるね♪」
「うん あるみたいだね♪」
「え? あんたサーファーなの?」
「え? 君ってサーファー?」
「全然みえないわ スケベーだし」
「全然みえねぇーよ パンツ丸見せだし」
「まてまてサーファーは全員100%スケベーだぞ!」
「スケベーが波乗りしてるって言ってもいいくらいだし」
「スケベーじゃないとサーファーになる資格はないってロペスも言ってた」
「ねぇ こうやって立ち上がるとなんか波に乗ってる感じがしない?」
って、人の話聞いてないし…
それに危ないって
「なぁ 海行く?」
「バイクじゃサーフボードは積めないけど」
「いいよ」
「でも中華食材は?」
「ピータンも干しナマコも逃げないって」
「そんなものは何時だって買えるし手に入る」
「いま大事なのはね」
「なに?」
「いま大事なのは…」
「とりあえずスタンドに寄ってトイレに行くことだな」
ここで猛烈な尿意で目が覚めた…
ってな感じの夢を今朝見ました。
投稿者 jjworkshop : 13:05 | つっこみを入れる (11) | トラックバック
2008年10月07日
VBD
ブリーフパンツの話ではない (それはBVD)
ベリーバッドデイな話
朝ボケーっとめざましTVを見てたある日のこと
そう、水瓶座の運勢最下位だった
1/12の確率でドベなんだし(俺の田舎じゃビリのことドベって言う)そんな日もあるさと
残念ながらそんな日もこんな日も仕事にいかなくてはならない
して駅についてみると
PASMO忘れた…
家に取りに帰るのも面倒なんで切符買った
電車賃いくらかわからんし1000円入れてとりあえず最小額のをポチッ
おつりは全部100円玉と10円玉だった…
はは… 小金持ちじゃん!
目的駅について改札の精算機で精算
財布の小銭を用意して切符を入れたら、なぜだかペロっと戻ってきた
良いタイミングで電車がゴーっと来たもんだから
俺の切符はヒラヒラと何処ぞへ飛んでいった…
糞っ! ついてねぇー!
と、テクテクあるいて切符を拾おうとした
したっけ、財布を開けたまましゃがんだもんだから
ジャラジャラジャラ~ と、軽快な音と共に小銭を全部ぶちまいた…
到着した電車から乗客がドワーっと改札に殺到
ぶちまけた俺の小銭は四方八方へと拡散していくわけだ…
朝は急いでるしね しかたないね
みんな自分のことでいっぱいいっぱいだろうし…
女 「はい これ!」
女 「落ちてましたよ♪」
俺 「あー ありがとう 助かります」
(ゲロ! 蒼井優ちゃん似で俺好み!)
女 「みてましたよ もー おっちょこちょいさんですね♪」
俺 「俺、水瓶座で今日の運勢最悪なんっすよ…」
女 「へぇー 水瓶座なんだ」
女 「わたし ふたご座だから相性いいんですよ 知ってました?」
俺 「えっ あー そりゃもちろん!」
俺 「んじゃ お礼といっちゃなんですがお茶でもいかがです?」
女 「いいですけど お茶だけなんですかぁ?」
なんて展開にはなるはずもなくだ…
妄想していると次の電車が来そうだから這いつくばって小銭回収
5円だけ拾ってくれた女子がいたのだけど
残念ながら妄想とのギャップが大きすぎた…
でもありがと
ご縁はありませんでしたが
って、ダジャレかよ>俺
この後
コーヒー1つ買うのにマックでさんざん待たされたり
エレベータにのったら13階まで各階停車だったり
弁当食おうとおもったら箸がなかったり
とまぁ VBDな日常が続くわけだ…
はぁ~ …
投稿者 jjworkshop : 12:12 | つっこみを入れる (19) | トラックバック
2007年10月11日
ブルー
靴箱だったかなぁ
たしかそれくらいの厚紙の箱の前面をTVスクリーンのようにハサミで切り抜く
そして、スクリーンの替わりにブルーのセロファンを裏から貼り付ける
厚紙に書いた綺麗な魚を切り抜き、糸で箱の中にモールのようにつり下げる
後は、岩やら、ヒトデやら貝なんかを同じように厚紙で作って箱の中に貼り付ける
乾いた砂を敷き詰めれば、海の中を切り取ったようなブルーの水槽ができあがる
たしか、ガキの頃の夏休みの工作課題か何かだったと思うんだけど
俺はこれが大好きで、夏の終わりになるとよく作って飽きもせず眺めてた
たわいないオブジェだけど
差し込む光の加減で、本物の海の中みたいで
ほんとに飽きもせず眺めていた
今年の夏、久しぶりに生まれ育った瀬戸内海の島へ帰った
今では橋もかかり、昔、船でしか渡れなかった頃の島の面影はほとんど無い
塩田に海水を送るための石で組まれたプールのような潮溜も無くなってた
ここで貝を潰した餌でハゼをよくつって遊んだ
透明で宝石のようなエビもいっぱいいた
潮が引くと、タイドプールが沢山できた浜は、砂も岩場も無くなり、コンクリートの防波堤で囲われていた
綺麗なブルーの透き通った海はもう無かった
俺の中で、ブルーのオブジェはここの海の一部だった
そのブルー
たまにふっと思い出して、狂おしいほど胸が切なくなるときがあるんだな
また作ってみようかな
投稿者 jjworkshop : 21:41 | つっこみを入れる (2) | トラックバック
2007年08月13日
果てしない大空への夢
えっと、話の伏線として、以前の駄文を再掲載です
その2
---
多分、僕が3才の頃、初めてウルトラマンをTVで見た
たまたま外で遊んでいて、何の気無しに隣の家を覗いたら
なんだか、へんてこな人間みたいな奴が、怪獣(もちろん怪獣なんて言葉も知らなかったけど)と喧嘩してるじゃない
「おー ありゃ何だ!」
ってんで、速攻家に帰ったらもう画面に釘付け
「すっげー うるとらまん って言うんだ」
「ジャ! とかいって そら飛ぶし」
「へー 人間って空飛べるんだ」
3才とはいえ、かなりの馬鹿
どーみても人間じゃないだろ、でかいし>3才の自分
これを機に、僕の果てしない空への夢が始まる
まずは、近くにある段々になっている田んぼの土手から
「ジャ!」
とか言って飛んでみる
飛べない・・
飽きることなく「ジャ!」を繰り返すけど、いっこうに飛んでいける気配がない
そこで、はたと気がつく
まだ自分はちっちゃいから、きっともっと高いところからじゃないと飛べないんだ
昔から、物事を考えるときに、推論して、実践してみるという良い心がけを持っていたからね(もっとも、方向性は昔から間違っているけど)
そこで、高いと言えばジャングルジム
そこの最上段から、なんの迷いもなく
「ジャ!」
ぐしゃっ!(鼻から落ちて、鼻梁の凹む音)
やっぱり飛べない
普通はこの辺で気がつくか、諦めると思うけど
そこは、筋金入りの馬鹿(じゃなかった)あきらめの悪さは今も昔も変わらない
これは、きっと勢いが足りないんだ 絶対にそうだ
勢いといえば、ブランコ
立ちこぎで、もうこれ以上振幅できないってくらいにスピードつけて
またも、なんの迷いもなく
「ジャ!」
べちゃ!(飛ぶタイミングが悪くて蛙状態で地面に落ちる音)
一拍置いて
ゴン!(後頭部にブランコが激突する音)
自分でもよく思うけど
こうしてここまで生きてこれたのは、何かの奇跡かもしれない
投稿者 jjworkshop : 07:13 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
懐かしい友人達 油谷君の巻き
えっと、話の伏線として、以前の駄文を再掲載です
その1
---
僕の田舎は、山口県のそれはそれは山の奥の秋芳町って町にある。
っていっても知っている人は少ないと思うが、秋吉台、秋芳洞がある所って行ったら知っている人も何人かいるんじゃないかな。
少年の頃の話しだけど、僕と僕の友人である油谷君は川釣りにでかけることになった。
僕の少年時代には、まだまだ川も綺麗で、暇さえあれば川で遊んでいた。
もっとも当時から堪え性の無い僕は、魚釣りといっても、釣りに専念するのはものの10分くらいで、ちんたら釣り糸を垂れて釣りをするより、川に潜って捕ってくる方が、よほど沢山魚が捕れたので、あまり技巧を凝らした釣りというのはしたことが無かった。
だいたい石を投げて魚を捕っていたくらいである。メチャメチャ原始的だけけど、それで魚が捕れていたんだからすごい。
そんなある日、油谷君が
「のぉ あしたぁ コイを釣りに行こぉ 瀬戸原(せとばら)のダムの向こうがわぇ下りる所があるけぇ そけぇ連れて行っちゃる ぶちでけぇコイがつれるけぇ」
「リールつけた竿と餌はわしが持っていくけぇ」
フナやハヤならいくらでも釣れるし潜って捕ったこともあるけど、コイを釣ったことはなかった。
そもそもリールのついた竿での釣りが初めての僕は、2つ返事で
「ほぉかぁ そねぇにぶちできゃコイが釣れるそきゃぁ?」
「ほいたら行こう」
と返事をし、次の日の日曜日の朝早くに瀬戸原のダムへ行くことにした。
ダムといっても、近隣の田ぼへ水を引くための用水路へ水を流すために川をせき止めたもので、せいぜい水深は2mくらしかなく、夏になるとそこで泳いだりもした。
川幅は結構広くて50m位はあったと思う。せき止めたダムの上も下も、僕たちの格好の遊び場になっていた。
そのダムの200mばっかり上流で、僕と油谷君は釣りを始めた。
「コイはのぉ メリケン粉とさなぎ虫の粉を、こねぇしてこねて団子にしたもんで釣るそいや」
「まぁ 見ちょってみい」
といって、小さな梅干し位の団子を釣り針につけて、糸を少しだけ竿の先に垂らし、僕が初めてみるリールのついた竿を後ろに振りかぶって、ビュン!とスイングした。
餌の団子は、油谷君の足もと数十センチ先に「ベチャ」っと。
「そねぇなとこには コイはおらんでぇ」と僕。
「いけん 今のは失敗じゃけぇ」と油谷君。
それで、もう一度団子を釣り針につけスイング。 ビュン!
今度は遙か遠くで「ぼっちゃん」と音はしたが、釣り糸と釣り針は最初に垂らした位置で、空しく風になびいている。
この時、僕は既に死にそうなくらい笑いを堪えていたんだけど、なんせ油谷君は学級委員長でもあるし、僕なんかより勉強も運動もよく出来る。こんなところで笑っては失礼である。
将棋だって、歩4っつと王将だけで僕に勝つ位強い。もっとも僕は今も昔も歩をどっちに動かせるか知らないが。
「撒き餌もせんと、コイも寄ってこんけぇのぉ ちぃたぁ餌も撒いちゃらんといけん」と僕。
「わしも そねぇ思うちょったからちょーどえぇ」と油谷君。
気をとりなおして、再度団子を釣り針につけスイング。 ビュン!
またも遠くで「ぼっちゃん」、そして針と糸は、相変わらず同じ位置でユラユラと風になびく。
「そねぇにようけ撒き餌すると 釣る分の餌がなくなるでぇ」と僕。
後で気がついたんだけど、リールはリリース状態にしないと、糸が送られない構造になっていたらしい。
4度目か5度目の「ぼっちゃん」を聞いたとき、涙が浮かぶくらい笑いを堪えていたんだけど、こと友人を思う気持ちが人一倍強い僕は、必至に深呼吸なんかして我慢をしていた。
もう息も絶え絶えである。
それでやっと、リリースをしないと糸が送られないことに気がついた油谷君は
「よし こんだぁ見ちょってみぃ」
「ぶちできゃーコイを釣っちゃる」
そしてスイング。 ビュン!
今度は意に反して餌のついた針は、後方2mくらいの草むらに飛んでいった。
もう漫画の世界である。
「そけぇもコイはおらんと思うでぇ」と涙目の僕。
周囲に散々団子餌をまき散らす油谷君。
こうなると僕も悠長に笑いを我慢している場合じゃない。団子が自分の方へ飛んでこないように、スイングの度に真剣に逃げなくてはならない。
それで何度目かに、やっと団子にちゃんと糸がついた状態で、前方へヒューっと飛んでいった。
「おぉ すげぇのぉ」と僕。
得意満面の油谷君。
がしかし、このリール、どうやら糸のリリースが終わったら、自分で回転を停止しなければならない構造になっていたようである。
得意顔の油谷君、既に餌が着水して糸が送られなくなったにも関わらず、リールはカラカラと回転を続ける。
当然、送られない糸にリールが回転するもんだから、送られない糸がリールの所で壊滅的な状態にこんがらがっていく。
それを呆然とした顔で見る油谷君。
ここで僕の我慢も限界に達した。もう泣きながら笑い転げてしまった。
油谷君はといえば、真っ赤な顔で仁王のように竿を握りしめ
「今日は 止めじゃぁ」と。
そして、僕と油谷君のコイ釣りは、その日1度も釣りをすることなく終わってしまった。
それより後、彼と釣りをした記憶はない。
ふとそんなことを思い出して、最近心の底から笑ったことがないなぁとつくづく思う。
油谷君いまごろ何処で何をしているんだろうか。
※方言で一部理解しづらい部分を説明
「そけぇ連れて行っちゃる」→「そこに連れていってあげる」
「ぶちでけぇコイ」→「すごく大きなコイ」
「そねぇなとこには」→「そんな所には」
「コイはおらんでぇ」→「コイはいないよ」
「そねぇ思うちょった」→「そう思っていた」
ちなみに、「ぶち」より大きい表現に使う修飾として「ばり」と言うのもある。
例:「ばりでけぇコイ」
ついでに言うと、これは若者の方言で、としよりは
例:「おもいでにおおけなコイ」
となる。
これら方言は、文章で発音を伝えられないのが残念だが、もし近くにネイティブ山口(多分広島でも可)がいれば、是非聞いてみてほしい。
投稿者 jjworkshop : 07:10 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2006年09月21日
遠い日の思い出 「きのこ狩り編」
たしか20代の後半だったと思う。
5つほど年上の彼女がいて、彼女の母親とも結構仲良くしていたので、母親同伴のデートを何度かしたことがある。
といっても、車で益子に陶器の買い出しに行ったり、秋になるときのこ狩りに行ったりと、華やいだデートじゃないけどね。
さすがに、5つも歳上だと、日頃からお姉さんお姉さんしてるし、「大人の女性」みたいな雰囲気もあって、逢うといつも僕は舞い上がっていたような気がする。
もっとも、お酒が入ると、少しだけ甘えてくるので、それはとても愛おしく思えた。
で、そのきのこ狩りの話。
彼女の母親の友達が、草津できのこがいっぱい採れるから、きのこ狩りへみんなで行こうってことになって、僕の車と、その知り合いの車2台、総勢6人で草津の山へ出かけた。
もちろん僕らはデートも兼ねてるので、彼女とは僕の車で2人きり。
途中、アウトドアで作る予定の、きのこ鍋に入れるうどんやら肉やらを仕入れ、後はひたすら草津の山を目指す。
秋晴れですごく気持ちが良い。
僕は田舎育ちで、ガキの頃から山歩きは散歩みたいなもんだし、きのこだってよく採りに行ってた。
そんな訳で、勝手知ったる山歩き、僕は彼女と2人、他はそれぞれバラバラになって山に入り、キノコを採取し、後で集まることになった。
まぁ2人きりになると、あらぬことを考えるのが男の常で、なるべく人の居ないところに、不自然にならないように気をつけながら、奥深い山の中へと誘うのだ。
そんな不埒な考えをよそに
「ねぇ おトイレ行きたくなっちゃった!」
「えっ!」
「トイレったって、一番近い民家にだって車で1時間位かかるよ」
「えっと 大きいほお?」
凄い顔でにらまれる
「おしっこの方よ バカっ!」
「じゃ その辺でしちゃえば?」
「俺、なるべく見ないようにするからさ」
おもいっくそ頭ぶたれる
「っ痛ぇーなぁ もー!」
「見たら殺すよ!」
ってことで、「絶対来ないでね!」などとわめきながら、山の中へ消えていった。
不埒なことを考えながら山に分け入ってたし、そんな騒ぎもあって、気が付いたらすっかり方向を失っていた。
「あれ? どっちに行けば帰れるんだっけ?」
などと言うと、また殴られそうなので、いかにも知った風をよそおいながら、とりあえず尾根を下っていくことにした。
が、しかし、だんだん下草もものすごいことになってくる。
歩き回ること数十分。
「ねぇ 迷子になってるんじゃないの?」
ぎくっ!
「まぁ 有り体に言うと、一般的にはそうともいう」
またも、おもいっくそ頭ぶたれる
大人の女は容赦が無いのだ。
「う”っ!」
「今のですっかり方向が分からなくなった」
「こうなったら、ここで抱き合って、助けを待つしかないな」
「・・・」
「って、人が話してるのに、勝手に歩いて行くなよ!」
「あんたと話してたら、バカがうつる!」
そんなこんなもあったけど、なんとか元の道に戻れて、シメジやら、なんとなく食えそうなキノコやらを採って集合場所へ戻ることにした。
んで、みんなが採ってきたきのこを見ると、かなりバリエーションに富んでいる。
んー 食える種類のきのこって、こんなに沢山あったっけかなぁ…?
僕たちが採ってきたのなんて、かなり控えめな柄で、他をみると、黄色いのやら、赤いのやら、マダラのやら、白いのやらで、ものすごいことになってる。
と、
彼女の母親の友人が、おもむろに取り出したる「きのこ図鑑」。
え”っ!
知って採ってきたんじゃないのかよ?
山から下りてきた地元の人に、
「それは食わない方が良いんじゃないの?」
などという言葉にも一切耳を貸さず、ひたすら「きのこ図鑑」と見比べながら仕分ける。
図鑑見ながらったって、かなりアバウトで、
「これって、このホゲホゲ茸に似てるわよねぇ?」
「ちょっと斑点が赤い気がするけど」
「一応食用可って書いてあるから大丈夫よね」
などと、なんとも頼りない。
さすがにマダラの奴の大半は除外されたけど、まだかなり奇抜な色の変てこなのが残ってる。
マジこれ食うの?
なんて思う僕の心配などよそに、火を熾して鍋をかけ、仕分け終わってもかなり怪しいきのこをどっさりと鍋に放り込む。
僕が知ってるのはシメジくらいで、あとは見たことも、もちろん食ったこともない。
それに、何故かカレー粉を入れたように、スープが真っ黄色になってる。
「これって、なんでこんなに黄色いんですかねぇ?」
と聞いてみるが
「カレー茸が入ってるからじゃないの!」
「カレー茸ってのがあるんですか?」
「この図鑑には載ってなかったけど、インドの図鑑にはあるんじゃない?」
なるほど…。
言い得て妙だ。
俺は絶対に食わないぞと心に誓って、彼女にも「絶対きのこは食うなよ!」と小声で念を押しておいた。
ある意味、闇鍋よりはるかに怖い。
けっきょく、空腹には勝てずに食っちまったんだけどさ(笑)
投稿者 jjworkshop : 17:40 | つっこみを入れる (2) | トラックバック
2006年09月05日
傷跡
汗だくになりながら、これで最後か…
って思うとちょっと悲しくなってきた。
もうこの美しいラインを見ることもないんだね。
と、思わずため息をついて動きを止めてしまう。
僕は汗だくなのに、彼女の身体はサラっと乾いてて夏の香りがする。
だめだ、集中しなきゃ。
心も、身体も萎えてきちゃう。
大切に、包み込むように、そっと中に入れる。
「はぁー」
やっぱり、ため息が出ちゃう。
これで終わりだね。
思い返せば、色々な所へ二人で行ったよね。
もう、激しく抱き合って、波に飲み込まれるように落ちていくことも無いね。
そして、傷つけ合うこともないね。
あとは、車で送っていけば、もう彼女とも逢うことは無い。
北の方へ行くって聞いたけど、新しく出会う人に優しくしてもらって欲しいと心から思うよ。
good bye!! good luck!!
って、とうとう行ってしまった…
長く使って凄く愛着のあった板なんだけど、ショートからロングへシフトしてきたので、2本あるショートの1本を売ってしまったのだ。
今日は、壊れないようにきっちり梱包して、ハードケースに入れて、近くのヤマト運輸へ車で持ち込んだのだ。
なんせ、9月なのに34℃も気温が上がって、梱包するのも汗だくなのさ。
一番の思い出は、吉崎で頭オーバーの波に調子こいて乗ってて、何本目かに巻かれてもみくちゃにされ、僕は右足に裂傷、彼女はテール破損。
あれは痛かった。お互いに。
今でも右足に傷跡が残ってる。これもお互いにだな(笑)
投稿者 jjworkshop : 22:18 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2006年06月04日
ケヤキストリート
「もっと自分に素直になりなよ!」
「その方が楽しいよ」
道を歩きながら彼女が半分怒ったように言う。
とくに返す言葉も見つからないから黙って隣を歩いている。
たしかにそう。
もっとストレートがいいに決まってる。
問題は、同じ言葉を僕も彼女に言うべきかどうか迷っているうちに先に言われてしまったことだ。
お互い様だ。
彼女のアパートまでの道は、商店街を1本外れて、いずれはこちらがメインストリートになる予定の、今は閑散としている、とても気持ちの良いケヤキ並木の坂道。
その坂道の中腹にある、石の階段を上がった1階とも2階とも分からない場所にある部屋が彼女の部屋だ。
玄関がやたらと広い。
正面に水槽がおいてあるのかと思ったら、昔の商店にあるようなガラスのショーケースのドリンク用冷蔵庫だった。
「あっ! あれね」
「安かったから買ったのよ」
「いいでしょ?」
「綺麗だし、ビール沢山はいるしね」
なるほど。
たしかに、綺麗だしビールもしこたま入る。
というか、しこたまビールが入っている。
1本とりだしてプルトップを空けて半分ほど飲み干す。
「ねぇ 一緒に住まない?」
「ビールもいっぱいあるし」
なるほど。
それは妙案だし、とても素直な言葉だと思う。
ただ…
ただその前に…
「トイレを貸してもらえないか?」
ってとこで、猛烈な尿意に襲われて目が覚めた。
なんやら、こんかいもよく分からん夢だ。
投稿者 jjworkshop : 12:40 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2006年05月26日
記憶の彼方にあるのは…
その目的地には何度も行ったことがあるんだけど、どうにも道が見つからない。
ここは山の中の開けた小高い場所で、見印といえば左手にある高架橋の高速道路だけだ。
たしか、この高架橋の下をくぐって向こう側に行けば良いはずなんだけど…
なんのことはない、車を止めて振り向いたら、気が付かずに通り過ぎた所に、高架橋の方へ下っていく砂利道が1本あったのだ。
引き返して高架橋の下を抜けると、いつもの守衛さんが手を振ってくれた。
いつも不思議に思うのだけど、何故この町の入り口には守衛さんがいるのだろう?
車で数分も走ると、そこはもう海のすぐ近くで、少しだけ栄えた懐かしい町並みが見えてくる。
小高い丘の上に建つ、古くて横に長い平屋の白い建物。
そもそも何の目的で建てられたのか分からないのだけど、(-- それを言うなら誰の所有かもわからない --) 学校のような雰囲気で、それこそ学食のような場所で食事ができて酒がのめるようになっている。
最大の利点は、眼下に広がる海が一望できることだ。
もう夕暮れに近い時間なのだけど、ビーチでは波が炸裂している。
喜々としたサーファー達が、次から次にくるうねりに上手くタイミングを合わせてテイクオフしていく。
低気圧が良い位置にあって、夕方で風もなく、パーフェクトな波を運んでくれている。
僕はといえば、そんな風景を少し気落ちした気分で、ぼんやりと眺めている。
今日の目的は波乗りじゃなくって、ある女性と会うためだ。
あきらめ気分で、大きく開けたガラスの開き戸を閉めて建物の中に引き返す。
波乗りのことは頭から追い出して、気乗りのしない気分で、少しぬるくなったビールの飲み干す。
そもそも何故ここに来たのだ…
波乗りもしないのに?
学食の素っ気ないテーブル(-- 学食ではないけど --)で、味も素っ気もなビールを飲んでいて、い加減帰ろうかと思ってたところで彼女が現れた。
彼女達と言い換えた方がいい。
今日会う予定の女性と、そのお供達2名だ。
彼女はと言えば、おそろしく節約された白いヒラヒラのミニスカートで、そんな格好で僕の右隣に座られると、ひどく落ち着かない。
そもそも、女性に右側に座られると、それでなくたって落ち着かないのだ。
お供の女性達は彼女の後輩で、僕と彼女のことなんてそっちのけで既に自分たちの話でガヤガヤとうるさく話し込んでる。
彼女とはたいして話すこともなく、周りのうるさい雑音が(-- お供の彼女達を含めた --)丁度良いBGMで、これで静かだったりすると、それこそウンザリしてしまうのだが、時間だけは同じペースで流れて、いつのまにか日もとっぷりと暮れてしまった。
唐突に彼女が僕の右腿に手を置いたから、すこしだけ驚いて振り向くと、遠慮がちな笑顔と諦めたような瞳のせいで少しだけ切なくなる。
おもわず顔を寄せて唇を合わせた僕は自分でも凄く驚いた。
彼女は当然のように薄く目を閉じ、そして当然のように受け入れている。
やれやれ…
ビーチに行きたいと言うので、お供の2人は置き去りにして歩いて建物を出る。
町の灯りにほんの少しライトアップされたビーチ。
もうサーファー達もいなくて、白い珊瑚を砕いたような砂浜とブルーの海が幻想的で美しい。
彼女は素足になって、ゆっくりと海に入っていく。
水にぬれて張り付いた洋服が透き通って、彼女の身体のラインをさらけだす。
僕は、白い衣を羽織った人魚じゃないかと思ったけど口に出さずにいた。
ってとこで、オシッコいきたくなって目が覚めたのだ。
どうゆう夢判断になるんだろ これって…
投稿者 jjworkshop : 08:30 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2006年04月23日
パラレルワールド
似たような街の、でも全然知らない街で、まったく同じ登場人物が、少しだけ違った人間関係でそれぞれの人生を生きている。
その街で、僕はいつも行く店の片隅で一人酒を飲み、後ろの席にいた大きなアフリカ系アメリカ人と、その連れの顔の黒い女子高生を観察している。
そのうちに、どっちがアフリカ系アメリカ人だか区別がつかなくなってくる。
頼んだはずの焼酎のロックは何故か緑茶割りで、友人が近づいてきて、それは不味いからこっちを呑みなよと勧めてくれる。
もちろん、そんなことは知っているが、いつの間に友人が頭を5分刈りにしたかは知らなかった。
そして、確かにこの緑茶割りはとても不味い。
バイトの子は入ったばっかりでオーダーをいつも間違ってるそうだ。
それも知っている。
友人にハワイに行って波乗りした話を聞かせ、サーフテックは軽すぎて面が荒れているとダメだとか力説する。
そう、たしかに2日目までは波も小さかったけど、3日目に頭半の波で使ったサーフテックは軽すぎたのだ。
ハワイは、どこまでも青い海で、白い砂が広がっていていて建物が全くない。
人類が一度滅びてしまい、千年かけて再生した楽園のようなところだ。
千屋に飯を食いに行くので一緒に行かないかと友人に誘われたけど、どうにも面倒くさくて適当な嘘をついて店を出る。
地下鉄の改札を抜け、トイレに行ってこなかったことを少し後悔する。
西武新宿の駅まで我慢できるだろうか…
ってとこで、目が覚めた。
昨日も波乗りして、サーフトリップの疲れがも溜まってて、あちこち身体も痛いしで、今日は30分起きて2時間昼寝を繰り返している。
のどが渇いたから、冷蔵庫の野菜ジュースを飲もうとしたけどコップがない。
しょうがないから、茶碗に血のように真っ赤な野菜ジュースを注いで飲む。
ん~ 頭重い…
と、こめかみに指を当て、ゆっくりと目を開いたら、いつもの部屋の天井を見上げていた。
そしてトイレに行きたかったことに気が付いて、今度こそ夢を見ていたことにも気が付いた。
もう一度目が覚めたら、大きなアヒルの置物とか、しっぽの長い変な怪獣のぬいぐるみとかが目にはいればいいのにと思ったけど、とりあえず現実問題としてトイレに行ってこなきゃだ。
投稿者 jjworkshop : 15:22 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2006年03月16日
ウサギの話
記憶をさかのぼること数十年。
それは、たしかピーちゃんの命日から10ヶ月と少し過ぎた頃の話だと思う。
まぁ なんのことはない、次の年の縁日のことだな。
今度はウサギの「ピョン吉君」を買って帰ってきた。
相変わらずのボキャブラリの少なさはさておいて、ピョン吉君は、真っ白で赤い目をしたちっちゃな子ウサギで、子供心にも「これなら食われないだろう」と思ったかどうかもさておいてだ。
丁度良い具合に、ウサギ小屋も裏にあるし(その昔は鶏小屋だった・・)、今度は以外とすんなり飼うことを許してもらえた。
またも、毎朝近くの土手から、葛(かずら)を数本抜いてきては餌をやるのが僕の日課になった。
夏休みに家族で田舎の祖父母の所へ数日帰ることになり、そうなるとピョン吉の面倒が見られなくなるので、近くのウサギ牧場に預けることになった。
そもそも、何故ウサギ牧場があるのか今となっては凄く謎なんだけど、僕の記憶ではそうなってるから仕方ない。
田舎で楽しい夏休みを過ごして帰ってきて、預けてあるピョン吉を取りに行く時
「どうせだから、つがいで貰っておいで」
と、親父が言うので、雄と雌の2羽のウサギを貰い受けてきた。
もっとも、そのうちの1羽が、本当にピョン吉だったかどうかは定かではないけどね。
あいつらは、みんな同じ顔してやがるし。
そんなこんなで、一人っきりでさみしかったピョン吉にも、めでたく彼女ができたわけだ。
やがて、似たような子ウサギがたくさん生まれる。
これがまた超かわいいのだ。数匹なら・・・。
ウサギってのは発情期が無い。
発情期が無いというか、人間と同じで年がら年中発情してるわけだ。
人間と違うのは、親兄弟姉妹構わず Fuck しまくるもんだから、あっというまにすげー数になってくる。
そうなると、もう可愛いとか、可愛くないとかの話じゃなくなる。
欲しい人には、子ウサギをあげていたと思うけど、それでも彼等の、とても意欲的な生産活動には追いつかなかったと思う。
親父の転勤でそこの家は引っ越すことになり、たぶんウサギ達は、ウサギ牧場に帰ったのじゃないかと思うけど、イマイチ記憶にないのだ。
そもそも、ウサギ牧場って何のためにあったのだろうか?
(やっぱり食われたか・・?)
投稿者 jjworkshop : 23:39 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2006年03月14日
その芳しき香りの食欲をそそる…
僕はガキの頃、瀬戸内海の海に浮かぶ小さな島に住んでいた。
当時は、日に数便しか無かったフェリーで本島と行き来していたのだけど、今では大きな橋も架かり、もう島はその頃の面影をあまり残してはいない。
1時間も車に乗れば1周出来るほどの島で、山ではミカンも採れるし、川でも海でも、いろいろな物が捕れ、自然の豊かないい島だった。
お金が無くても、がんばれば色々美味しいものが食べられるのだ。
親父がアウトドアな人間だったので、そういった半自給自足のような生活は、いまではなかなかやろうと思っても出来ない贅沢だ。
そんな島にも、年に1度だけお祭りがあり、本島からテキ屋の人たちがやってきて、メインの通りに出店が出てたいそう賑やかになる。
これは古今東西それほど変わりがない。
子供だましのおもちゃやら、綿飴やら、イカ焼き、大判焼き、ウサギ売りなんかが、通りを所狭しと並ぶ。
当時4才位の僕は、この縁日が大好きで、十円玉を何枚か握りしめてウキウキと出かけていた。
100円もあれば、食いきれないほどの食い物が買えた時代だ。
そんな中、ふと目に付いたのが、つぶらな瞳をしたヒヨコ。
親父は、どうせすぐ死んでしまうのだから、そんなのはダメだと言ったのだけど、一度言い出したら聞かないのは、今も昔も変わらない。
結局その日の小遣いの大半をはたいて、ヒヨコを買って帰った。
ヒヨコといえば、ピーちゃん。
まあ、4才のガキが考える名前だから、その程度のボキャブラリーだ。
このピーちゃん、数日で死んでしまうだろうと言った親父の予想に反して、3日、1週間と、なかなか元気に生きている。
そうなると家で箱の中に飼ってるわけにもいかず、外に小屋を作って飼うことになった。
それからは、毎朝近くの土手で採ってきた柔らかい草や、前の日のおやつの残りのパン屑なんかを餌としてあげるのが僕の日課になった。
数週間もすると、もう立派な若鶏だ。
縁日で売っているヒヨコは雄なので、残念ながら卵は産まないけどね。
ある日の夕方、いつものように外で遊んで家に戻ってみると、お袋がいつものように夕飯の支度をしている。
いつもと違うのは、いままでに嗅いだことのない、芳(かぐわ)しい良い匂いが漂っている。
もう、嗅いだだけでヨダレがでそうな匂いだ。
お袋に
「これなんて言うたべものなの?」
って、聞いてみた。
「ん? あっ この揚げ物のこと?」
「これはね、ワカドリノカラアゲって言うのよ」
「ふーん 美味しそうな匂いだね」
と、そんな無邪気な会話の後、生まれて初めて食べる「ワカドリノカラアゲ」なる物を食べた。
こんな美味しい物が世の中にはあるんだと思った。
翌朝、小屋にピーちゃんの姿は無かった・・・。
ピーちゃんよ、永久に・・・。
これは、実話です(笑)
鶏肉に関しては、東京に出てきてはじめて「ケンタッキーフライドチキン」なる物を食べたときも、世の中にこんなに美味しい物があるんだって思ったけどさ。
投稿者 jjworkshop : 10:36 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2005年03月22日
過疎化・少子化
それにしても、全校生徒で80人にも満たないとは・・・
僕が在校しているときは、1学年でそれに近い人数はいたと思う。
それでも田舎だから少なかったとおもうんだけどね。
過疎化のせいか、少子化のせいか・・・ んー両方だろうな。
このがっこ、家からめっちゃ近くて歩いて5分もかからない。
みての通り、山を切り崩して中腹に建てたがっこだから、町の中心の高台にあって、校内放送すると、役場の町内放送より町中に響き渡る。
ちなみに、2年のとき僕は放送部員。
この放送室、普通は職員室を通ってからでないと入れないんだけど、グラウンドに面している窓からも侵入できる1Fにあった。
何度か放送室をジャックして、友人達数人を窓から招き入れ、教員室と校長室のスイッチだけ切って、好き勝手な放送して遊んでた。
当然見つかって、やっぱりこっぴどく叱られたんだけど、入るときは1人で出るときに5,6人も居るのに、先生の誰も不思議がらなかったのは何故?
もっとも、だいたいこの手の苦悪さするのは、決まったメンバで、最初のうちこそ律儀に全員の名前を呼んで呼び出しをくらっていたんだけど、そのうち毎回同じ名前を呼ぶのが面倒になったのか
「『たむらたけし とクレージーボーイズ』至急職員室に来るように」
たまには、全然そのイタズラに関係ない奴も呼ばれるけど、そんなのは怒る方も怒られる方も慣れっこで、いちいち気にしちゃいない。
ちなみに、たむらたけし君、こいつは親友でバンド仲間で、後に高校で生徒会長になる。でも生物のテストで7点(←バカ)しかとれなかった奴。
僕は9点(←バカ+ちょっと運が良い)。
雪が降ったテニスコートで巨大な雪だるま作り、壮絶な雪合戦バトルして、コートをめちゃくちゃにして、顧問の逆鱗に触れ、2時間吹きさらしの外のコンクリー廊下で正座させられたり。
草刈り後の、草満載の大八車を坂の上から爆走させ、体育倉庫の柱に激突。
倉庫が倒壊するかと思ったけど、それより柱にもたれかかってた座ってた仲間を挟まなくて良かった。
バカだけど、逃げ足と反射神経だけは、みんなすこぶる良い。
まぁ、そんなこんな、日々の悪行三昧が、校内放送で町中に知れ渡るわけだ。
ほぼ全ての家族構成まで分かるような狭い町だから、どこぞのセガレや孫が何かをしでかすと、すぐ分かっちゃう。
じさまも、ばさまも、さぞかし肩身の狭い思いをしたんじゃないかと思う。
投稿者 jjworkshop : 12:00 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2005年03月17日
「真・誠・健」
タイトルは、なんだか里見八犬伝みたいな(ちょっと足りない)感じだけど、我が母校の校訓である。
って、そーだったっけかなぁ?
全然憶えてない。
そいえば、校歌とかも小中高とまったく1文節も憶えてない(笑)。
呆れるくらい記憶力が悪いってこともないんだろうけど、そもそもはなっから憶えてなかったのかも...ありうるな。
ラジオ体操が始まる前の歌は覚えていると言うのにだ。
それにしても、普通科のみで定員80名、しかも現存1年~3年の生徒数は全てそれを下回っている。
ってことは、入試って無いの?
それに、家政科は無くなっちゃったんだ...
近くに(といってもバスで40分位)工業高校があって、男子は結構そっちに行っちゃうから、家政科もあったし、学校中が女子だらけで、そりゃー天国みたいな高校だったんだけどね。
生徒数も半分位になっちゃったか。
よく見たら、中高一貫教育とかで
連携中学校からは、特別に「簡便な入試」を受けて入学することができます。
って、簡単な入試って何?
僕が入試のときは、それはそれは狭き門で、超難関の1.1倍もの倍率。
1.1倍って言えば、11人受けたら確実に1人落ちるわけで、その1/11バカにならないがため、試験前夜に友人宅を片っ端から訪問して、あの手この手で勉強妨害をしたというのに。
良い時代になったもんだ(って、たぶんそうじゃない)。
あら? 文化部に園芸部が無くなってるじゃん...
高校のときは、女子にもてたい一心で、3年間ずっとバンドやってたから、部活なんて週1時間強制的にやらされる部活以外やってないんだけど、その週1の部活が「園芸部」だったんだよね。
顧問の先生は生物の先生で、らっきょみたいなハゲちゃびんなんだけど、物静かな学者で、どんなことでも冷静沈着に対処できる、天才の余裕みたいな雰囲気の先生。
テストで9点(バンド仲間の親友は7点←バカ)しかとれなくても
「つぎはがんばりましょ~ね」と言ってくれたし
がんばれといわれても、鉛筆が転がる確率の問題なんだけど
誤って消しゴムが黒板に飛んでいっても
「○○君と◇◇君、あとで部屋にきてください」と優しく言ってくれるし
僕の反射神経が良すぎて、親友が投げた消しゴムが狙いを外して凄いスピードで飛んでいった
ちなみに、親友は生徒会長(だけど7点←バカ)
チューリップの球根植えるとき、花壇に人が入れるくらいの穴を掘っても
「球根はそんなに大きくありません」と普通に教えてくれるし
親友と僕は心から申し訳なく思った...
学年が変わるときの部活選択で、先生に今年も園芸部に入りたいことを親友と伝えに行くと
「君たちは体力が有り余っているようだから、違う部の方が良いと思います」
と言ったときの、ちょっとだけ悲しそうな目が今も忘れられない。
メガネの奥の目も潤みがちだったように思う。
そんなに別れが辛いなら、他へ行けなんて言わなきゃいいのに。
って、たぶん違う、泣くほど嫌だったのか...
僕たちは大好きだったのに。
でも、ゴメン先生。名前忘れました。
まだ元気かなぁ。
投稿者 jjworkshop : 14:47 | つっこみを入れる (1) | トラックバック
2005年02月02日
「終戦のローレライ」を読みながら
終戦記念日でもないし、じさまの命日でもないけど、今読んでいる本のせいか色々と考えてしまう。
がっこの勉強は大嫌いで、歴史なんて、日本史だろうが世界史だろうが全く興味無しで、ひたすら睡眠時間にしていたから、比較的近い過去の第二次世界大戦のことなんかも、笑っちゃうくらい何も知らない。
というか、戦争もそうだけど、そもそも人と争うことが大嫌いな僕にとって、国家単位で殺し合いをするなんて理解の範疇を超えてしまっている。
つまり、知らないことが幸せみたいになっているわけだ。
うちのじいさまは、死んでもう十数年も経つ。
大きな戦争を2度も経験し、2度目の戦争は、まさに今読んでいる小説に出てくる呉軍港から、まだ小さな僕の親父を胸に抱いた祖母に見送られ出征していったと聞いた。
それぞれが、どんな気持ちで見送り、見送られたかは想像にかたくない。
じいさまが死んだ通夜の晩、ずっとそばに寄り添っていた年老いた祖母の姿を思い出す。
その祖母も、今はじいさまの隣で、もう離れることもなく、二人で僕の数々の悪行を、苦笑いしながら見守っていることだろう。
ガキの頃、断片的に戦争の話は聞いたけど、たぶん誰にも話せなかったことが沢山あるんじゃないかと思う。
(そのまま墓に持っていっちまったけど)
今思うと、もっと色々聞いておけばよかった。
働き者の腕の良い大工が、戦争にかり出され、見たくないことを見、やりたくないことをやらされ、少しずつ何かが壊れていったんだと思う。
右腕に貫通した銃創があり、そのせいで大工が続けられなくなったと聞いた。
戦争から帰ってきて、仕事もせず、ひたすら信心深く、ただただ1日1日を消化するように、生きていたのは、その傷のせいでは絶対にないと思う。
さて、いま読んでいる本、どういった結末を迎えるんだろうか?
すこし、歴史の本も読んでみようか・・
って思いながら、読んでいる本です。
投稿者 jjworkshop : 22:01 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2004年12月04日
ミントの香りと、白い肌と
たぶん、標準的な部屋の温度からすると、ここは少し汗ばむくらいだ。
目をつぶると南国をイメージできる程度に。
彼女が入ってきたと同時に、部屋の中にミントの香りが広がる。
南国の雰囲気にはふさわしくなく、色白で透き通るような肌をしている。
僕だってたまには息抜きのため、こういった所に来る。
その彼女は始めて見る顔。
駅に近くて、良い店なんだけど、指名が出来ないのが難点。
でも、どうやら今日は当たりだったみたいだ。
彼女は必死に上下運動を繰り返す。
白い肌に玉の汗が浮かんでくる。
仕事とはいえ、なんだか気の毒になってくる。
僕はといえば、やはり滝のような汗をかいているけど、それほど気持ちいいわけでもなく、仕方なしに少し困った笑顔を張り付かせている。
<もういいよ、それくらいで>
何度か言おうかと思ったけど、それは彼女のプロ意識を傷つけてしまいそうで、喉まで出かかった言葉を飲み込む。
また、ミントの匂いがきつく香る。
必死に上下運動を繰り返す彼女の顔も、苦痛でゆがんでいる。
僕は、もうこの部屋を出たくなった・・・
ミントの匂いがいけないのかもしれない。
いや、この暑すぎる部屋のせいか・・・
さすがに彼女のプロ意識も限界らしく、しきりに時計を気にしている。
できれば、こんな制約された時間でなく、もっと別の場所で会えたらと、ふと思ってしまう。
ショートカットの後れ毛を伝う汗がキラキラと綺麗だ。
見とれている僕に気が付いた彼女が微笑みを返してくれた。
それでもう十分だよ。
強いミントの香りに頭がクラクラしてきた。
彼女はゆっくり動作を止め、申し訳なさそうに目を伏せ
「終わりです・・ありがとうございました」
っと
どうやら時間がきてしまったらしい。
僕は気怠げに腰を上げ、扉をあけて部屋を出てシャワーをあびる。
そして、そのまま水風呂へ・・
<さすがに20分近くもサウナに入ると体が茹だる>
ってことで、土曜日の昼下がり、ジムのサウナの風景である。
そこのサウナはユニセックス(もちろん水着着用)で、毎度きまった時間に、ミントを霧吹きで噴霧してくれる。
噴霧したミントをバスタオルを激しく上下させて攪拌してくれるわけだ。
はたで見ていると申し訳ないくらい大変な作業なんだよね。
投稿者 jjworkshop : 20:20 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
2004年11月16日
カラフルなドラ焼き
もうずいぶんと昔になるけど、凄く仲の良かった女の子がいて、その母親とも結構親しくしていた。
だもんで、毎週のように彼女の家に遊びに行っては、居間でビデオみたり、一緒に料理作ったり、色んなこと話し合ったり、昼寝したりしてた。
ここん家の冷蔵庫がドラえもんのポケットみたいで、母親が気に入った物とかあるとすぐ買って来ちゃうし、週に何回かは食材宅配みないなの来てたしで、いつも賑やかな冷蔵庫だった。
ただ、量が多いもんだから、使い切れなくて賞味期限切れの食材も結構あって、当初の食材とちがう食材になっていたりするから、料理作るときは気を付けないといけない。
実際、僕は賞味期限を2週間も過ぎたヨーグルトも食ったし、同じく1週間くらい賞味期限の過ぎちゃった牛乳とか知らずにのんだりした。
僕が彼女に涙目で訴えると、彼女は母親に
「もー 古くなったの入れてちゃダメでしょ!」
「あら だいじょうぶよ それくらい」
「賞味期限って、余裕みて書かれてるんだから」
牛乳の賞味期限が1週間も幅をもっているとは知らなかった。
もっとも、たしかに平気だったし、とくにゲーリークーパーにもならなかったけどね。
人間学習するもんで、それ以降は、一応賞味期限をちゃんと確認してからじゃないと飲まないし、食べないようにしていた。
でもね、人間隙ができるときってあるでしょ?
その家の居間に仏壇があって、ここにはいつも、果物とか、まんじゅうとか、お菓子とか供えてあって、食い意地のはっている僕は、それらを見つけると
「これ食っていいの?」
と、すかさず聞いて、ちゃんと両手を合わせてから美味しく頂いてた。
さすがに、こっちはそんなに長いこと供えてあるわけじゃないし、賞味期限とかもそれほど気にしてなかった。
その日も、美味しそうなどら焼きが何個かお盆に乗っかっていたから、あんこ物に目のない僕は
「これ食っていい?」
「ん? どら焼きね いいんじゃない食べても」
「じゃ 1個もらうね」
といって、包みを開いて、1/3位をパクリ。
ビデオかTV見ながら食ってたんだけど、なにげなく食ったどら焼きを見てみると、何故か、あんこの部分に青や赤や黄色や紫の斑点がびっしり。
<あれ? おれフルーツケーキ食ってたっけ?>
まだこの時点では、事態に気が付いて無くて、咀嚼したどら焼きをちょうど飲み込んだところ。
「ねぇ なんでこのどら焼きこんなカラフルなの?」
目が (・・) で、真っ青になる彼女。
僕もこの時点で事態に気が付いた。
を”ぇ~!
そいえば、ちょっと酸味がするし、ネットリしている。
「これって カビ だよね・・・」
「もう少し食べちゃったよ・・・」
えづきまくる僕を気遣いながら、早速母親に電話する彼女。
「えー あれ食べちゃダメよ」
「もう 2週間以上もあのままなんだから」
2週間経ったヨーグルトを食べようが、1週間経った牛乳を飲もうが全く動揺しなかった母親が、食っちゃダメだといっている代物だ。
それ聞いた時点で、一瞬意識が無くなった。
遠のく意識の中で、人間油断しちゃいけないと思った。
彼女も、これは絶対にヤバイと思って、ちゃんと生きてたら何でも言うこと聞いてくれるって言ってくれた。
でも、食中毒にもならないし、ゲーリークーパーにもならなかった僕のお腹って・・・
そのあと、落ち着いてから、二人で腹抱えて笑った。
ってことで、ちゃんと生きていたから、何でも言うこと聞いてくれるって言ってくれた彼女に、スペシャルなお願いをして、こんなことなら、腐ったどら焼きくらい、もう2,3個食っても良いかなと思った。
でも、マジ死ぬかと思ったよ。今は懐かしい思い出だけど。
投稿者 jjworkshop : 17:39 | つっこみを入れる (0) | トラックバック
