獄中記-地獄篇
著:ジェフリー アーチャー
なんとなく聞いたことのある作家の名前で、実話に基づいた手記だったから、なんとなく買ってみたけど、この作家の本は読んだことなかった。
ジェフリーアーチャー、ジェフリーディーバー んー 似ている。
英国のベストセラー作家が、4年の禁固刑を言い渡され、その獄中記を綴った物語。
最初の22日を日記にして「地獄編」となっている。
題名は物々しいけど、実際は暴力的な内容ではなく、どちらかというと精神的なダメージと、それまで自分が属していた世界とあまりにも違うカルチャーにショック受ける様子が書かれている。
まぁ そりゃそーだよね。60過ぎの金持ち爺さんが、いきなり刑務所に入れられて、食べるものや、飲む水にも苦労するんだから。
しかも、収監された所が、終身刑を言い渡されている囚人と同じ刑務所だし。
最初はそれほど面白いと思わなかったんだけど、事実はにはやっぱり真実のパワーはあるね。
ちょっとこの作家の本読んでみたくなった。
ちなみに、この獄中記は、煉獄編、天国編と続くみたい。
既に、煉獄編はハードカバーになっているけど、携帯もなくした金欠状態でそんな贅沢な本は買えない。
以前に、死刑囚の本(こっちはフィクションだったけど)読んだけど、終身刑で果てしない時間を延々と無為に過ごすのってどうなんだろうって思った。
もちろん、それに値することをした償いをしているわけだから仕方のない事なんだけど、それに値してない人も、あるいは他に選択肢がなくて、そういった境遇に落ちてしまった囚人もこの本の中に居る。
それってどうだろ?
たとえば、最愛の人を傷つけられ、報復をするチャンスがあるとき、自分は感情を抑えきれるだろうか?
って思った1冊でした。
ふじー
こんにちは。
ジェフリー・アーチャーだと、運がよければBOOK OFFで105円の棚に並んでいる事が!ございます。ハリー・Pの最新刊を買うお金で何冊買えるんだ。「ロマノフスキ家の娘」、「チェルシー・テラスへの道」…あたりも面白いと思います。が、あくまでも小説。それと比べると、おっしゃるとおり、何よりこの本は「事実」ってのが興味深いですね。
アメリカには200年超の終身刑とか訳の分からない刑があったりしますね。日本の終身刑はどこかでひょっこり出られるのと比べて、どうなの?と。
私は直情馬鹿なので、
>最愛の人を傷つけられ、報復をするチャンスがあるとき、自分は感情を抑えきれるだろうか?
というところで考え込んでしまいました。気づいたらヤッてるのではないかと思います。長々失礼しました。
JJ
そいえば、最近は古本って買わなくなってたなぁ。
昔は、高田馬場のBICBOXで、月に一度やってた古本市で数十冊位まとめて買ってたんですけどね。
BOOK OFFは大量にたまった本を一度持っていったことあるんですが「え”っ?」ってほど労力を報われない(重いのに)金額だったんで(そのわりには売っている方は高い)それ一度だけで行くの止めてました。
古本屋だと何千円かになっていた時代は良かったです。
んー背に腹は代えられない、ストック分の未読本も無くなってきたし、週末にBOOK OFFにでも行ってくるか。